【Martin D-45 ~Standard Series~ #3051782】
Martinを代表する最高峰モデルのひとつとして知られるD-45。その2025年Standard Seriesとして刷新された本器は、華やかなStyle 45の意匠だけではなく、Dreadnoughtらしい力強さを現代的なバランスで引き出した一台である。
実際に本器を鳴らしてまず印象的なのは、低域の存在感である。
ただ低音が強いのではない。音の中心が低い位置にしっかりと据えられており、コードを一音鳴らした瞬間から、厚みのある低域が土台として広がっていく。その上に中域、高域の倍音が重なり、音像そのものが大きく膨らんでいくような響きが特徴的だ。
ピッキングに対する立ち上がりには明瞭な芯があり、低域にこれだけの厚みを持ちながら、音の輪郭が曖昧にならない。強くストロークした際にはドレッドノートらしいスケールの大きな鳴りを見せる一方、軽いタッチでは細かな倍音まで繊細に立ち上がり、音の周囲に豊かな余韻が残る。低域の深さ、高域の抜け、そしてその間を埋める倍音が一体となった、非常に立体的なサウンドである。
この広がりを支えているのが、2025年Standard Seriesで採用されたGE-Scalloped、Forward-Shifted X-Braceによるトップ構造だ。トップの振動を効率よく引き出すことで、弦を弾いた瞬間のレスポンスからその後の余韻までが滑らかにつながり、Dreadnoughtならではの大きな音像を生み出している。本器の試奏でも、アタックだけが前に出るのではなく、その直後から豊かな響きが追いかけてくるような感覚があり、コードを鳴らした際の奥行きにつながっている。
トップのスプルースとEast Indian Rosewoodによる組み合わせも、この個体のキャラクターを語るうえで欠かせない。スプルースが明瞭な立ち上がりと高域の輪郭を担い、ローズウッドが低域から中域にかけて厚みと複雑な倍音を加えることで、力強さと繊細さが同居した音に仕上がっている。特に本器では低域の量感を保ちながら高域まで音がきれいに伸びるため、ストロークでもコードの各音が埋もれにくく、単音を絡めた演奏でも音の存在感を失わない。
645mmスケールと44.5mmナット幅、GE Modified Low Ovalネック、High-Performance Taperによる演奏性も、こうした音を引き出すうえで重要な要素である。Dreadnoughtらしいスケール感を持ちながら、ネック形状は現代の演奏環境に合わせて扱いやすくまとめられている。さらにPlekによるTRUE処理によって、左手のポジション移動やコードワークから細かなニュアンスを含むフィンガーピッキングまで、プレイヤーの入力を素直に音へ変換してくれる。
そしてD-45をD-45たらしめるのが、Style 45ならではの圧倒的な存在感である。トップ、サイド、バックに施されたアバロン・インレイ、ヘキサゴン・インレイ、マルチストライプの装飾、ゴールドのオープンギア・チューナーなど、細部まで徹底して仕上げられた外観は、音のスケール感とも見事に呼応する。
しかし、本器の魅力は華やかな外観だけではない。
深く沈み込むような低域。芯のある明瞭なアタック。そこから上方向へ広がっていく豊かな倍音。そして、音が消えていく最後まで残る長い余韻。
実際の試奏で感じられるこの大きな音像こそが、本器ならではの個性である。2025年Standard SeriesのD-45は、伝統的なDreadnoughtの力強さを受け継ぎながら、レスポンス、演奏性、音の広がりを現代的に磨き上げた一台。弾き手のタッチに応じて表情を変えながら、一本のコードを鳴らすだけでも空間そのものを満たすような、堂々たるMartinサウンドを楽しめる個体である。
付属品:正規保証書(3年間有効)/ハードケース
【クロサワ楽器日本総本店】
写真や動画だけでは伝わらない、この一本ならではの響きや弾き心地をぜひ店頭でご体感ください。
店頭では同価格帯・同サイズのモデルとの弾き比べも可能です。
「弾いてみたい」「モデル選びで迷っている」という方も大歓迎。試奏だけのご来店はもちろん、音色や仕様の違いについても専門スタッフが丁寧にご案内いたします。
ご購入の際は、お客様の演奏スタイルやご希望に合わせた弦高・セッティングを施したうえでお渡しいたします。
お気軽にご相談・ご来店ください。
クロサワ楽器 日本総本店アコースティックギターフロア
お電話 03-5386-9630
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