久しぶりのFCGR、そして待望のRetro Seriesです。
Freedom Custom Guitar Researchの魅力としてまず挙げたいのが、演奏時のストレスを感じさせない弾きやすさと、音の面でも無理のない自然な鳴り。本個体も、そうしたFreedomらしい方向性を感じられる仕上がりとなっています。
今回の仕様は、Freedomが推奨する基本的なスペックをベースに、サウンド面でこだわりたい部分へアップチャージを加え、コストパフォーマンスにも配慮しながら、求めるサウンドを追求したものです。
ボディにはAlderを採用。サウンドを重視して選定された材で、重量は3.41kg。軽量さだけを優先するのではなく、適度な重量感と鳴りのバランスを意識した仕上がりです。
ネックには板目取りのMapleを採用。ネックシェイプは通常仕様から変更し、やや太めのFCGR 60's Uを選択しています。適度な厚みのあるネックグリップによって、しっかりとした握り心地を得られるだけでなく、音にもコシを感じさせる仕様です。
そして、本個体の大きな特徴となっているのがピックアップの組み合わせ。
通常仕様から変更し、フロント/センターにFreedom Original ST Vintage、リアにST Vintage Fatを搭載したST Vintage / ST Vintage / ST Vintage Fatの配列となっています。
フロント/センターのST Vintageは、十分な太さと甘さを持ちながら、高域の煌びやかさも残したヴィンテージ系のキャラクター。
リアにはST Vintage Fatを採用。通常のST Vintageよりもローミッドに厚みを持たせたキャラクターで、リア単体をクリーンで使用した際にも細く硬い方向へ寄りすぎず、しっかりとした音の芯を感じられます。
ストラトタイプらしい軽快なサウンドをベースにしながら、リアポジションでもクリーンを使いやすい太さを持たせている点が、この仕様のポイントです。クリーンから軽いクランチ、さらにゲインを上げたサウンドまで、ポジションごとの使い分けがしやすい構成となっています。
塗装はボディ、ネックともにラッカーで仕上げたオールラッカー仕様。特にネックは極薄のラッカー塗装とされており、木材の質感を感じやすい仕上がりです。トラディショナルな素材やルックスを大切にしながら、製作面では現代的なアプローチを取り入れているところもFreedomらしい部分です。
フレットには22フレット仕様のFCGR Eternal Fret 017 Warmを採用。ステンレスフレットの耐久性と滑らかなフィーリングを持ちながら、一般的なステンレスフレットで感じられる硬質な音色を抑え、ニッケルシルバー系のサウンドを狙ったFreedom独自のフレットです。
そして、この個体を印象づけるカラーがFiesta Red。
トラディショナルなストラトタイプを思わせるFiesta Redのカラーリングに、オールラッカーの仕上げを組み合わせることで、Retro Seriesらしい雰囲気にまとめられています。
シンプルな外観だからこそ、AlderボディやMapleネック、3基のST系ピックアップといった仕様がそのまま個体のキャラクターにつながっています。
久しぶりとなるFreedom Retro Series。伝統的なスタイルをベースにしながら、ネック形状、ピックアップ、フレット、塗装などにFreedomらしい現代的な考え方を取り入れた本個体です。
3.41kgという扱いやすい重量とFCGR 60's Uネックによる演奏性、そしてST Vintage Fatを含む3基のオリジナルピックアップによるサウンドバリエーション。
スペックだけでは伝わりにくい、弾いた際の自然なレスポンスや音のまとまりをぜひ実際にお試しいただきたい一本です。
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