スクロールスは、EQDの長年のパートナー、そして友達として活動を共にしている中尾憲太郎 (Number Girl, Crypt City)との共同開発で生まれました。
彼が持っていたビジョン ”ビンテージからモダンなベースサウンドをカバーできるペダル” を持ち運びがしやすいサイズの筐体に落とし込んで完成させました。
「日本という国は、都市部になるほど道が狭く、ベニューも地下やビルの上階にあることが多いため、常設のアンプを使う機会が多くなります。そして、フレキシブルに動く自分のスタイルでは、なおさら身軽さが求められるため、昔からプリアンプを重宝してきました。」
私達が思い浮かべられる、あらゆる”会場”でのライブをこなしてきた彼が、欠かせない存在のプリアンプとして完成させたのが、このスクロールスです。
彼が重要視したポイントは2点。
どの帯域でも細かく音を追い込めるEQと、オケの中で他の楽器と共存しながらも、低音の迫力を失わず柔軟に歪みの質感をコントロールできるオーバードライブです。
EQの特筆すべき点は、全てのノブを12時に設定すると、原音と同じ音色での音作りがスタートできる事です。
ここは彼の手元、そしてベースから発せられる音のスタート地点を大事に捉える彼の拘りです。
本体上部の白のプッシュボタンは素早く、そして効果的に音のシェイプを可能にします。
Deepは80Hz、低音域を大きく包み込むブーストを与え、Processは瞬時に中音を落としパンチの有るモダンな音に。そしてBrightは5kHzをブーストし、必要に応じて更なるアタック感をベースに与える事ができます。
歪みチャンネルの元となったのは、彼の秘蔵のペダルコレクションからの一つ、”スモーキー”な歪みからヒントを得た、真空管で作られた様な質感の歪みです。
勿論大切な低音部の迫力はそのままで多彩な歪みが作れます。
歪みチャンネルのBlendはマストな機能ですが、EQと歪み、音にこだわる彼がさらに求めた機能として、EQと歪みの帯域をピンポイントで追い込むVari-FreqノブとBandwidthも必見です。
「この二つのノブはどんな状況での演奏でも、今までに出来なかった痒い所に手の届く音作りを可能にしてくれる」と。
スクロールスはベースサウンドの頭脳として活躍するはずです。
搭載されているエフェクトループは、回路上歪みとEQチャンネルの間に設置されており、お気に入りのモジュレーションや空関係、他の歪みやファズも組み込みながらも、搭載された強力なEQで信号の最終地点の追い込みを可能にします。
バッファーを介したパラレル出力を使って、他のアンプやDIに入力された信号に忠実な出力を流し、XLR出力はアナログキャビネットシミュレーターを介した音が出力されます。
このXLR出力上のシミュレーターは、ジェイミーが常に疑問を持っていた部分を改善しました。
「XLRから取る信号の高音域はいつもキツすぎて、アンプから出るサウンドの様な温かみがある物が無いと感じてたから、若干のフィルター効果を足して、スピーカーからの出音に近いものをミキサーに送れる仕様にしたかったんだ」と。
スクロールスを介したベースサウンドをミキサーに直接送る等、ライブと録音現場の大小に関わらず柔軟な信号経路の組み上げを行います。
EQDの親友からのリクエストがスクロールスを生みました。
■EQチャンネル
スクロールスの左側はオーディオクオリティーのアクティブEQでBass、Middle、Trebleを搭載。
このEQチャンネルの鍵となるのがVari-Freqコントロールです。
20 Hzから10 kHzの帯域をピンポイントでカットとブースとを可能にし、EQノブとスイッチで補えない帯域をさらに追い込んだり、濁った低音や、キツく出た高音に手を加えるのには最高の武器となります。
■Driveチャンネル
スクロールスの右側に位置するチャンネルは真空管の様な質感とダイナミクスで音作りのできる歪みです。
このチャンネルのポイントはBlendとBandwidthです。
Blendノブを使って、原音とこのチャンネルで作られる歪みの混ざり具合を設定します。
Bandwidthは歪みの作られる帯域のポイントを設定します。
半時計回りで低音域側に、時計回りで高音域側に作用します。
この二つのノブの兼用で、激しく歪みながらもアンサンブルの中でもベース音が埋もれない音作りができ、歪みを少しだけ足しながら、ベースの原音を生かした音作りにも役立ちます。
■シグナルチェインの頭脳として
スクロールスに搭載している三つの出力は同時に機能します。
本体上部のパラレル出力は入力された原音を可能な限りそのまま出力できる様にバッファーを通過した信号を取り出せますので、チューナーやDI、他のアンプ等の信号経路に。
本体左のバランス出力のXLR端子を介した信号はアナログキャビネットシミュレーターを介した信号が出力されますので、直での録音や、ライブ会場で卓に送る信号として。
本体右のエフェクトループは回路上歪みチャンネルとEQチャンネルの間に設置され、モジュレーションや空関係ペダルの使用には最適です。
全ての出音の最終地点としてスクロールスのEQを活用し音決めを行う事ができるので、他に使用している歪みペダル等の音をスポイルする事なく音作りが可能になります。
●フレキシ・スイッチング(Driveチャンネルのみ)
この製品にはフレキシ・スイッチ (Flexi-Switch) 機能が搭載されています。電子リレー方式のトゥルーバイパスで、踏み方の違いによって通常のラッチ式のスイッチとしても、モーメンタリースイッチ(アンラッチ式)としても使用可能です。
寸法:120.6mm x 114.3mm x 57.2mm
電源:9Vアダプター駆動、電池不可
スイッチ:電子リレー方式トゥルーバイパス(電源無しでは音は出力されません)
消費電流:70mA
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