■完成までの経緯(JAM Pedals)
Stuは、最近のKGLWのレコードで、非常に独特なサウンドを軸に制作を進めていました。
それは、2台の「Boomster」が、小さな「Cash Converters」のアンプを、本来の限界をはるかに超えるまで追い込むというものでした。
私たちも自分たちの環境でそのセットアップを再現し、どこから音が崩れ始めるのかを理解できるまで時間をかけて試行錯誤しました。
ある時点で、アンプが音を滑らかに整えるのをやめてしまう。ブレークアップの特性が変化し、レスポンスが変わり、全体として、より大きなアンプでは決して見られないような挙動を見せ始めます。
それが、私たちが残した部分です。
本機は、その領域へと踏み込む手段でありながら、それを自在に形作れるだけのコントロール性を備えています。
ゲインは2つのステージに分かれており、それぞれ単独で動作させることも、重ねて使用することも可能です。
これにより、ドライブ感のあるトーンから、さらにヘヴィな領域へと音色を変化させることができます。
破裂する寸前のような小型アンプ特有のキャラクターを強調することも、ミックスの中で存在感を保ちつつ、低ゲインのブレイクアップから濃厚で飽和したディストーションに至るまで、フルレンジのドライブとして機能させることも可能です。
必要に応じて、小型アンプのような窮屈な感覚を遥かに超えていく事も可能なトーンシェイピング能力も備わっています。
これはただの洗練されたディストーションではありません。
本来あるべきキャパシティーを超えても尚、そこに留め続けることから生まれる音です。
King Gizzardの世界観の多くを手がけるビジュアルアーティスト、Jason Galeaによるアートワークも、まさにその同じアイデアを反映しています。
ある場所に閉じ込められながらも、そこから抜け出そうと必死に押し出そうとしている何か。
KGLWのアテネでのレジデンシー期間中、我々は試作機をStuに持ち込み、どれほど理想に近づいたかを確認してもらいました。
彼はプラグを差し込み、1分ほど弾いてから、「完璧だ」と言いました。
彼はツアーの残りの期間、このペダルを使い続け、そこから最終的な形が実戦での使用を通じて確立されていきました。
スペック
■2つのゲイン・ステージは共通のコントロールセットを備えています:
・Level:全体の出力を調整
・Bass,Treble:アクティブ方式で、ブーストとカットの両方が可能です。
これらにより、信号のコントロールを損なうことなく、豊かなサウンドからよりシャープなサウンドへと幅広く調整することが可能です。
■本機のキャラクターを決定づける2つの追加コントロール:
・MAGICトグル:オンにすると全体に小型アンプのレスポンスへ近いものへとシフト
・Notch:ノッチはニュートラルな状態から始まり、ノブを回すにつれて特定の帯域が段階的にカットされていきます。
これにより、音の厚みと前面への押し出し感が強いサウンドから、中域が削ぎ落とされた空洞感のあるキャラクターへと変化し、ペダル全体のサウンド・キャラクターが劇的に様変わりします。
・電源: 9VDC(センターマイナス)
・Bypass: True bypass
・消費電流: 90 mA(すべての回路が作動中)
・Input Impedance (Treble Booster OFF): ~500 kΩ
・Input Impedance (Treble Booster ON): ~50 kΩ
・Output Impedance: <5 kΩ
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