1973年から1983年の期間に製造されていた”THE RIPPER BASS L-9S”、1970年代にギブソン社の開発責任者を務めた”Bill Lawrence / ビル・ローレンス”氏が設計した楽器として知られます。”Grabber Bass”と”G3”とは同時期に製造されており、その薄く大きい特徴的なボディデザインは同一し、ネックデザインやピックアップの仕様がそれぞれに異なります。
本機は1975年頃から約1年程度製造されていたアルダー材をボディに使用した個体です。メイプルネック、メイプル指板によるセットネック仕様は引き継いでおります。またヘッド裏シリアルナンバー上部の「L-9S」の刻印はこの時期にはまだ行われていない様です。3点式ブリッジ、オリジナルロゴ入りのペグ、ナット、フレット、ピックガードはオリジナル、ピックアップはオリジナルですがフロントに修理歴有で恐らくリワインド処置が行われしっかりとシールドされております。その他電装系においては変更や各部動作の不具合は見られません。ポットデイトはマスターボリューム75年、ミッドレンジコントロール74年、マスタートーン年不明となりますが交換の形跡は無く製造時期による年式の統一はされていると判断できます。
ネックコンディションは4弦側ストレート状態で1弦側が極僅かな順反り状態ですが、ビンテージ楽器では度々見られる経年変化であり修理を必要とする様な状態では無く演奏に支障はございません。フレットは4割から5割程度と擦り合わせ処置によりフレットが低めの状態ですが各ポジションでの音の詰まりは見られませんので、プレイコンディションは良好な状態に仕上げられキープされております。
トラスロッドの可動域も両方向に残っておりますが、順反り調整に対して調整幅の残りが多くは無く7割程度は使用されている印象です。3弦のペグに変形が見られますがチューニング動作に問題はありません。ネック裏ジョイント付近上部に広めの打痕がありますが塗装の痛みによるもので木部に影響はありません。ボディ前面裏通しブッシュ部分(2弦)に経年使用による変形有り。その他、外観面においては擦り傷や打痕が散見しておりますが個体の年式的に見れば痛みは少ない印象です。
付属品はオリジナルハードケース、ブリッジフェンス(スペーサー有)でございます。
ウェイトが約3.98kg(フェンス未装着)と、軽量化を狙ってかアルダーを使用していることで70年代の個体やギブソンベースのイメージからはかなり軽量な個体です。メイプルボディのリッパーの印象と比較してもサウンドの柔らかさと中低音の据わったトーンを持っており、オールメイプルのコツコツと区切りの良い弾力感よりもしなりがあり芯の通った鳴らしやすいサウンドを持っております。
Condition : VG
Body:Alder
Neck:Maple
Fingerboard:Maple
Scale:34"
Frets:20F
Pickups:Original
Tuner:Original
Bridge:Original
Control:1Volume, 1Middle Range Control, 1Tone
Case:Gibson Hard Case (Black)
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