【Martin ~Road Series~ D-10E Retro #3087854】
ヴィンテージ・マーティンの魅力を受け継ぎながら、現代のプレイヤーが求める扱いやすさと実用性をバランスよくまとめたドレッドノートである。2026年に登場した本モデルは、伝統的なMartinらしい力強いサウンドを楽しみながら、ステージやセッションまで幅広く活躍できる実戦的な一本に仕上げられている。
まず注目したいのが、ドレッドノートならではの645mmスケールを活かした豊かなサウンドである。スプルースのトップにサペリのバック&サイドを組み合わせ、さらにスキャロップドXブレイシングを採用。ボディの振動を効率よく引き出すことで、低域にはしっかりとした厚みがあり、ストロークでは力強い音圧を生み出す。一方で、スキャロップド・ブレイシングによって音の立ち上がりには軽快さが加わり、コードを一音一音明瞭に響かせることができる。弾き語りで歌を支えるのはもちろん、バンドの中でも埋もれにくい、存在感のあるトーンが魅力だ。
サペリならではの中域のまとまりも、このモデルの音色を特徴づけるポイントである。ローズウッド系のように低域から高域まで大きく広がるというより、音の芯が見えやすく、ストロークした際にもコードの輪郭を掴みやすい。オープンコードでは豊かな響きを、フィンガースタイルでは各音の分離感を楽しめるため、一つの奏法に限定されない懐の深さを持っている。
ルックスには、Martinの伝統を感じさせる要素が随所に取り入れられている。トップにはAging Tonerを施し、サテン仕上げと組み合わせることで、落ち着いたヴィンテージライクな雰囲気を演出。ブラック・バインディングやべっ甲柄ピックガード、マルチストライプの装飾も相まって、華美になりすぎない端正な佇まいにまとめられている。特にニッケル製のオープンギア・チューナーは、古き良きマーティンを思わせるディテールであり、このモデルのキャラクターを視覚的にも際立たせている。
演奏性についても、現代的なMartinらしい設計が光る。ネックには「パフォーミング・アーティスト」プロファイルとハイパフォーマンス・テーパーを採用。ナット幅は44.5mmを確保しながら、ネックのシェイプを現代的に整えることで、コードプレイから単音フレーズまでスムーズに対応できる。ドレッドノートはボディサイズが大きいぶん、弾き手によっては取り回しが気になることもあるが、本モデルはネック側の操作性を高めることで、伝統的なボディから得られる迫力と現代的な弾きやすさを両立している。
さらに、実用性の高さを大きく引き上げているのがMartin E1エレクトロニクスである。内蔵チューナーを備えたシステムのため、ライブ前のチューニングからアンプやPAへの接続まで一本で対応可能。生音で楽しむだけのギターではなく、ステージに持ち出して積極的に使える「道具」として完成度を高めている。
ボディにはサテン仕上げを採用しているため、グロス仕上げとは異なるマットな質感も魅力。手に取ったときの自然な感触と、ヴィンテージギターを思わせる落ち着いたルックスがよく調和している。エボニー指板やスタイル28ドット・インレイ、ブラックのヒールキャップなど、細部までMartinらしい意匠が丁寧にまとめられている点も見逃せない。
そして、ソフトシェル・ケースが付属することで、購入後すぐに持ち出して使えるのも嬉しいところ。自宅での練習からライブ、セッション、弾き語りまで、一本で幅広い用途をカバーできる。
伝統的なドレッドノートの力強さ、サペリによる明瞭な中域、ヴィンテージを意識したルックス、そして現代的な演奏性とエレクトロニクス。D-10E Retroは、Martinというブランドが長年培ってきたアコースティックギターの魅力を、現在のプレイヤーにとって扱いやすい形へ落とし込んだモデルである。初めて本格的なMartinを手にする方にも、これまでさまざまなギターを弾いてきたプレイヤーにも、長く付き合える一本としておすすめしたい。
付属品:正規保証書(3年間有効)/ソフトシェルケース
【クロサワ楽器日本総本店】
写真や動画だけでは伝わらない、この一本ならではの響きや弾き心地をぜひ店頭でご体感ください。
店頭では同価格帯・同サイズのモデルとの弾き比べも可能です。
「弾いてみたい」「モデル選びで迷っている」という方も大歓迎。試奏だけのご来店はもちろん、音色や仕様の違いについても専門スタッフが丁寧にご案内いたします。
ご購入の際は、お客様の演奏スタイルやご希望に合わせた弦高・セッティングを施したうえでお渡しいたします。
お気軽にご相談・ご来店ください。
クロサワ楽器 日本総本店アコースティックギターフロア
お電話 03-5386-9630
E-Mail htn@kurosawagakki.com
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