ペダル回路の中には、その成り立ちが歴史と謎に包まれているものがあります。EHX Percolatorの元となった回路もそのひとつです。
1970年代、アメリカ・ミルウォーキーのオーディオ修理店で生まれたオリジナル機は、生産数が極めて少なく、回路も樹脂で封印(ゴープ加工)されていたため詳細が知られていません。
その希少性からカルト的な人気を獲得し、現在では伝説的な存在となっています。EHX Percolatorは、そのオリジナル回路をベースにしながら、現代的なコントロール性を加えたモデルです。
サウンドの核となるのは、荒々しいオーバードライブから強烈なファズまでをカバーする独特なゲイン構造です。
偶数次倍音を強調する非対称クリッピングを採用しており、演奏のニュアンスに音が音楽的に反応します。繊細なピッキングでは豊かな表情を、激しいアタックでは爆発的なサウンドを生み出します。
コントロールは3つのノブと1つのスイッチというシンプルな構成ながら、そのサウンドバリエーションはほぼ無限です。
滑らかで穏やかなドライブサウンドから、激烈なファズサウンドまで幅広く対応します。
・ HARMONICSは入力段のゲインを調整し、軽いオーバードライブから破壊的なファズまでコントロールします。
・ BIASはゲイン回路のバイアスを調整し、スムーズなドライブから疑似オクターブファズ、Velcro(ベルクロ)タイプのゲートファズまで多彩なキャラクターを生み出します。
・ BALANCEはエフェクト全体の出力レベルを調整します。
・ DRIVE/FUZZトグルスイッチはクリッピングダイオードのオン/オフを切り替えます。
・ FUZZモードではダイオードが有効となり、重厚なファズサウンドを生成。
・ DRIVEモードではダイオードが無効となり、トランジスタドライブペダルのような生々しくオーガニックな質感と、粘り気のあるクランチサウンドが得られます。さらに内部にはトリムポットを搭載。サブオクターブ成分を強調できるほか、回路全体のゲイン
をさらに増加させることができ、轟くような低域と巨大なディストーションサウンドを実現します。
EHX Percolatorはトゥルーバイパス仕様を採用し、フットスイッチはラッチ/モーメンタリーの両動作に対応しています。
通常のクリック操作ではオン/オフを切り替えるラッチ動作となり、スイッチを踏み続けると一時的にバイパス状態を切り替えるモーメンタリー動作となります。
足を離すと元の状態へ戻るため、一瞬だけファズを加えるような演奏表現も可能です。
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