古い資料の中から発見された謎めいた回路図をもとに生まれた20% More。正体はオシレーターのデータシートに似たスキーマティックで、点と点を繋ぐだけで完成しました。
【スルーリミッター・コア】
入力信号の変化をゆるやかにし、決まった傾きに制御するのがスルーリミッター。急峻なローパスフィルターのように働き、独特な歪みを生み出します。
FEED(フィードバック)を上げると、この傾きが三角波オシレーションに変わり、20% Moreならではのサウンドが現れます。入力信号がこのオシレーションを押し切ることで、疑似ウェーブフォールディングや合成的な歪みが生まれます。
SLEWを低めに設定すると暗めのトーンになりますが、BLENDでスクエア波をミックスすることで高域成分を取り戻すことができます。
【ローパスゲート】
出力にはわずかにレゾナンスを持つ2ポール(12dB/oct)のローパスフィルターを搭載。スルーリミッターの荒々しさを和らげつつ、心地よく制御されたトーンを加えます。
【エンベロープフォロワー】
内部エンベロープは、入力がないときでも過度な発振を防ぎつつ、高いフィードバック設定を可能にします。
◯LPGにルーティングする場合
プレイの強弱でフィルターが開き、高域が抜けることで「西海岸風のボンゴ」のような跳ねる質感が得られます。LPGノブを低めに設定すると効果的です。
◯FEEDにルーティングする場合
フィードバックの平均値が下がり、大きな入力で元に戻ります。音が減衰していくときに独特のノイズが立ち上がるのが特徴です。
【サブオクターブ】
スクエア化した信号を分周回路に送り、1オクターブ下/2オクターブ下を生成。BLENDを上げたときに効果が現れます。BLENDを上げることで効果が聞こえてきます。ダイオードを通すことで、特徴的なパルス波(約75%デューティ比)が得られます。
【フルウェーブ整流】
エンベロープフォロワーには正の電圧が必要なため、フルウェーブ整流回路を採用。これをオーディオ経路に再利用することで、アナログのオクターブアップ効果を生み出しています。INPUTを12時以降にすると強く歪み、独特のサウンドが楽しめます。
【コントロール】
◯INPUT:JFETプリアンプ。豊富なゲイン。
◯BLEND:スクエア波/サブオクターブ信号をミックス。
◯VOLUME:出力音量(非常に大きくなります)
◯SLEW:スルーリミッターの周波数。
◯FEED:スルーリミッターのフィードバック。
◯LPG:ローパスフィルター。
◯D - OCTAVE DOWN:-1/-2オクターブを選択。
◯U - OCTAVE UP:アナログオクターブアップ(フルウェーブ整流)。
◯E - ENVELOPE DESTINATION:内部エンベロープをLPGまたはFEEDへ。
【内部コントロール】
◯2つのユーザー調整用トリマーを搭載。
◯TR3 (Drive): JFETクリッピング段への入力量を設定。
◯TR2 (Sens):内部エンベロープの感度を設定。
※残りのトリマーはバイアスやV/oct調整用で、ユーザーが触る必要はありません。
■Specifications
サイズ:4.7 × 3.8 × 1.9インチ
CV入力範囲: 0〜5V(通常)、最大8V
電源:9VDC(20mA @ 9.6VDC)
付属品:箱
※当製品は国内正規品ですが、マニュアルは付属しておりません。英字マニュアルはオフィシャルHPよりダウンロードが可能です。
※画像はサンプルです。
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