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こちらの個体はクロサワ楽器全社用の限定モデルとして当店担当がFreedomの工房で木材選定をさせて頂き、特注で製作したモデルでございます。
私の方で企画し、クロサワ楽器全体用のモデルとしてオーダーしたクロサワ楽器用モデルはFreedomらしい演奏性の高さや万能性はそのままに、ただのオーダーでは実現しないスペックを追求しました。
内容としましては、以下要素を重視しております。
・工房現地で厳選した良室な材を使用する事で、アップチャージ無しでよりレベルの高い楽器に仕上げる
・より"使えるサウンド"を発揮するために、PUを変更
・オールラッカー塗装で指定した色味の再現をする事で、サウンド面/ルックス面共に優れた個体に仕上げる
コンセプトとしましては、一部アップチャージ以外は最低限の金額でオーダーする事でFreedomの中では比較的購入しやすい価格帯に抑えつつ、オールラッカー塗装やFreedom秘蔵のストックからサウンド面重視でアルダー材を選定、そして塗装の色味の指定(カスタムカラー)等、サウンドとルックス、取り回しの良さを最大限重視したギターに仕上げるという内容の下製作しております。
その為、ハカランダ指板やレリック等といった高額なアップチャージはあえてかけずに、良質なインドローズの選定やビンテージのストラトの色味で貫録を再現する等で、最高級仕様と比べても遜色のないギターに仕上げました。
【木材】
指板材のインディアンローズウッドに関しては、フリーダムがストックしていたローズウッドの中からさらに選定しました。選定基準は、真っ黒でサウンド特性に優れた個体である事が絶対条件でした。ストックの木材を1枚1枚叩き鳴りを確認し、硬質で金属のようなサウンドを持つ個体を選択しました。さらに色味が濃い個体を選定した結果、心から満足出来るローズウッドを選定する事が出来ました。
ボディーのアルダー材は、ストック材の中でも比較的軽量なアルダー材をありったけ用意して貰い、その中から音の響きと重量を重視して入念に選定し、当個体に使用させて頂きました。
まず各安定感のある低音やローミッドがしっかりと主張してくれる重量である材をピックアップした上で、叩いた時に響きが良いアルダー材をセレクト致しました。
具体的には、3.5kg前後の重量に収まる材を意図的に選定しております。
ネック材に関しましては、ビンテージSTの大半に使用されている材と同じく板目のメイプルをセレクト致しました。
ただ板目の材を選ぶという訳ではなく、ネックの両サイドは導管が詰まり柾目の様な木取りになっている材をセレクトしております。
ビンテージでも、上記の様なネックのギターは音が良い事が多いと当店担当は感じていたので、意図的にそういった材をセレクトしております。
【ネック】
指板ラディアスを254Rに、22フレットでフリーダムオリジナルエターナルフレットWarm 17を採用した理由は、演奏性とサウンドの両方を獲得する為です。
こちらのモデルは演奏性重視で、フリーダムが推奨する通常のFCGR Uシェイプを採用しました。
フリーダムのUシェイプは演奏性が高い上に"細すぎる"といった事がなくサウンド面でもしっかりとコシが出てくれる仕様でございますので、こちらの当社限定モデルには当シェイプを採用しました。
フレットをステンレスにしたのは滑らかなチョーキングやビブラートを得る為ですが、ステンレス臭さが出てしまえば折角のストラトの良さが半減してしまいます。
そこで、硬度や演奏性の高さはステンレスのままですがサウンドはニッケルそのもののWarmを選択しました。フレットサイズとしては所謂ミディアムジャンボで、これも演奏性を追求した結果の選択です。
【塗装】
こちらの個体は、ビンテージ好きにとっての必読書とも言える"ザ・ギャラクシー・オブ・ストラト"の中から、担当の私が特にカッコいいと思う個体をモチーフに色ムラ込みで再現して頂いております。
こちらはフィエスタレッドですが、濃く色焼けが進んだ色味を指定したので、ほんのりと色焼けをした色合いのフェスタレッドを再現頂きました。
ビンテージのFRDは、クリア面の塗装が黄変し、赤色が濃くなった部分が非常にかっこいいのですが、ただ全体的に色が濃くなるのではなく、ところどころに焼け感の濃淡が出る事で、唯一無二のかっこよさを生み出します。
今回、そのかっこよさを塗装責任者の船越氏に熱弁して、再現して頂く流れとなりました。
とは言っても、エイジド加工でないので色ムラを作りだす事は出来ません。
焼けた色合いを単色で仕上げる事で、色味的に"ビンテージらしい"と思わせる工夫を施しております。
また、今回は最初に述べた通りレリックを施さない事で価格を可能な限り抑えるというコンセプトでしたが、ビンテージらしさはどうしても再現したい為、今回はレリック無しでありながらもビンテージの様な印象を与える風合いに仕上がる半艶塗装を採用しました。
当モデルはサウンド重視の為に共通してオールラッカー塗装を採用致しましたが、狙い通り当個体の鳴りは凄まじいものとなりました。
大音量で音楽が流れる店頭でも、圧倒的な生鳴りにより全く埋もれないほどでした。
【電装系】
こちらの個体は、ビンテージSらしいサウンド(フロント・センター)と、ビンテージのPAFサウンドからビンテージSTの範囲で幅広いサウンドメイクが可能なリアPUという組み合わせでプレイが出来る"ビンテージサウンド準拠の万能系STスタイル"というコンセプトで製作されております。
上記サウンドを追求するために、フロントとセンターには通常のFCGR Vintage を搭載し、リアピックアップだけFCGRのHybrid Humbuckerというピックアップを選択しております。
フリーダムのハイブリッドハムバッカーは、シングルコイルサウンドからハムバッカーサウンドの間で無制限のコイルタップが可能です。
一番下のトーンノブが、シングル~ハムのブレンダー的な役割を担っており、ハムよりも強めに分離感を感じられるサウンドや、P-90の様な太いシングル系のサウンドを作り出す事も可能です。
この音作りの幅広さと、どのポジションでも完成されたサウンドを味わう事が出来る為、当ピックアップは多くのプレイヤーから強い支持を集めております。
シングルコイル自体も、ビンテージの再現を目指したとFreedomが熱弁するのも分かるクオリティーです。
とは言っても、完全なビンテージサウンドドンずばではなく、ある程度弾き手に優しい設計で、ビンテージのSTの様なじゃじゃ馬気質なサウンドではありません。
ビンテージらしいラウドさやミッドレンジの太さは持ちつつも、弾き手を選ばずに"心地よい音が出せる"というシングルコイルです。
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