Gibson(ギブソン)のエレクトリックベースの登場は1953年(このモデルは後にEB-1と呼ばれます)。ヴァイオリンシェイプやダブルカッタウェイのソリッドボディモデルからセミホローボディモデルまで、バリエーション豊かなラインナップで多くのベーシストから支持を得てきました。
今回入荷は1963年ごろ出荷の『EB-0F』です。同時期に生産されていたファズペダル「Maestro(マエストロ) FZ-1 Fuzz Tone」を内蔵したモデルです。この『EB-0F』は1962年から4年間、わずか265本のみ生産との記録があるたいへん貴重なモデルですね。
【ボディ】
全体重量は約3.7kg。ボディ材はマホガニー。ボディシェイプはギターのSGと同様に、ベベルドコンターが美しいおなじみのダブルカッタウェイ仕様。トップ面はチェリーカラーの赤みの褪色が進み渋さを増しています。全体的に年式相応のウェザーチェック、ベルトバックル跡、少々の打痕、金属パーツのくすみはみられますが、年式を考えるとかなりきれいなコンディションといえるでしょう。
【ネック】
ネック材はボリュートなしの1ピースマホガニー。フィンガーボード材は木目も見事な素晴らしいローズウッド。ヘッドトップのキズ、全体的なウェザーチェック、細かな打痕、金属パーツのくすみ等はみられますが、ボディ同様きれいなコンディションをキープしております。チューナーは巻き具合にそれほどバラつきはなくしっかりと機能します。ナットはいちど交換済み。フレットにそれほど減りはなくプレイアビリティは良好です。ナット幅43.4mm。がっしりとしたネックシェイプが特徴です。
【電装系】
ベース本体は1ピックアップ仕様のシンプルなコントロール【マスターボリューム/マスタートーン】。内蔵FZ-1のコントロールは【IN/OUTスイッチ(エフェクトスイッチ)/ATTACK(歪みの量)/OFF/ON(エフェクトボリューム)】となります。ピックアップはEBモデル専用ハムバッカーを1基搭載。FZ-1のトランジスタは当時のコンパクトエフェクトペダル同様に2N270を3石採用。ピックアップ含むコントロール系のパーツは当時のコンディションをキープしております。
オールドEB-0独特の、濃密で押し出しの強いウッディなローエンドが魅力です。アタックはやや丸く、ミッドレンジが前に出るため、トリオ編成やギター1本のバンドでも存在感を失いません。さらに内蔵されたMaestro FZ-1は、ぶつぶつっとしたトランジスタファズ特有の荒々しい質感をそのままベースサウンドに融合。2N270を3石使用した回路は、現代のファズとは異なるザラつきと暴れが魅力で、ATTACKを上げると倍音が一気に噴き上がり、1960年代前半のような実験的なサイケデリックサウンドまで踏み込めます。
付属ケース:Gibsonブラックチップボードセミハードケース
Weight:3.7kg
Body Material:Mahogany 1 piece
Neck Material/Scale Length:Mahogany 1 piece/770.0mm(30inch)
Fingerboard/Fret Marker/Radius:Rosewood/Pearloid dot/304.8mm(12inch)
Nut Width/Fret Size:43.4mm(replaced)/2.1mm, 20 Fret
Neck Thickness(1F/7F/12F):23.8mm/25.0mm/25.6mm
Pickup:Gibson EB Large Humbucker(31.1kΩ)
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通した計測となります
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