国産ブランドの中でも特に高い評価を受け、その優れたプレイアビリティ、精度の高い作り込み、そしてステージ映えする個性的なデザインで、世界中のトッププレイヤーから愛され続けているIbanez。Steve Vaiをはじめ、Andy Timmons、Tim Henson、Munkyなど海外の名だたるアーティストから、Ichika Nito氏をはじめとする次世代のギタリストまで、幅広いプレイヤーに支持されている点からも、その完成度の高さがうかがえます。近年ではAZシリーズの人気も相まって、テクニカル系、フュージョン、ロック、ポップスまでジャンルを問わず、ますます存在感を高めているブランドと言えるでしょう。
今回ご紹介させて頂きますのは、そんなIbanezを世界的ブランドへと押し上げた象徴的なモデルのひとつ、Steve Vai SignatureのJEM77FP Floral Patternです。1988年に登場したJEM77FPは、Steve Vaiの強烈な個性とIbanezの高い製造技術が見事に融合した、JEMシリーズの中でも特に人気の高いモデル。本機は1989年製となり、まさに登場初期に製作された貴重な一本です。当時のSteve Vaiといえば、David Lee Roth Bandでの活躍を経て、Whitesnakeへの参加など、まさにギターヒーローとしての存在感を世界中に示していた時期。その強烈なプレイスタイル、革新的なアーミング、華やかなステージングを支えたJEMシリーズは、現在においても多くのギタリストにとって憧れの存在となっております。
今回ご紹介させて頂きますこちらのJEM77FP最大の魅力は、やはりその印象的なFloral Patternのルックスでしょう。ヘッドトップ、ボディトップ、バックに花柄の布地を使用し、その上からクリアコートを施すことで生み出された独自のビジュアルは、単なるプリント柄とは異なる奥行きと雰囲気を備えております。華やかでありながらどこかクラシカルな趣もあり、数あるJEMシリーズの中でも唯一無二の存在感を放つ仕様です。また、1988年のDavid Lee Roth Band来日時にもVai本人がステージで使用していたことから、当時の衝撃をリアルタイムで知る国内のVaiファンにとっても、非常に印象深いモデルと言えるでしょう。
こちらのスペックにつきましては、ボディに広いレンジと素直なレスポンスを持つバスウッド、ネックにはメイプル、指板には黒々としたローズウッドを採用。ロングスケール、ナット幅約42.5mm、24フレット仕様のジャンボフレット、そして現行モデルと比較すると僅かに握り応えのある初期JEMネックグリップを採用したボルトオン構造となっております。20〜24フレットにはスキャロップ加工が施されており、ハイポジションでのチョーキングやヴィブラート、速いパッセージにも高い操作性を発揮。Steve Vaiモデルらしいテクニカルなプレイにしっかりと応えてくれる仕様です。その他、ピンクカラーのIbanezヘッドロゴ、蛍光グリーンのツリー・オブ・ライフ・インレイ、蛍光ピンクのプラスチックパーツ、JEMシリーズを象徴するモンキーグリップ、そしてライオンズクロウももちろん備えており、ステージ上でも抜群の存在感を放つ一本となっております。
こちらのサウンドの基礎となるピックアップには、フロントにオリジナル搭載となるピンクカラーのDiMarzio PAF Pro、センターにDiMarzio JEM Single、そしてリアには換装にてブラックカラーのDiMarzio Evolutionを搭載しております。HSH配列に5Wayセレクターを組み合わせた幅広いサウンドバリエーションに加え、マスタートーンのPush-Pushスイッチによりフロントピックアップを追加でONにすることも可能となっており、通常のJEMサウンドに留まらない多彩な音色を引き出すことができます。フロントのPAF Proは、ヴィンテージライクなニュアンスを持ちながらも輪郭が明瞭で、艶やかさと程よい出力感を兼ね備えた名機。センターのJEM Singleは、シャープで抜けの良いクリーントーンからハーフトーンまで扱いやすく、JEMらしい煌びやかなサウンドメイクに大きく貢献しております。リアに搭載されたDiMarzio Evolutionは、後年Steve Vaiプロデュースにより登場したJEMとの関連性も非常に深いピックアップ。ハイゲイン下でも音の芯が潰れにくく、ウォームさと鋭いアタック、そしてプレイヤーのニュアンスをしっかりと残した表現力を兼ね備えております。ドライブサウンドでの刻むリフワークから、粘り気のあるリードプレイ、さらにはシャープでドライなカッティングサウンドまで自在に対応してくれる、まさにVaiのエッセンスを十二分に感じられる極上のトーンです。
気になる状態につきましては、打痕やスレ、日焼けなど年式相応の経年変化が見受けられるほか、ストラップピンの交換、初期JEMの特徴の一つであるJEM Palm Restの取り付け穴跡などが確認できます。一方で、演奏面に大きく支障をきたす箇所はなく、ネックコンディションも良好です。トラスロッドの余裕も確認済みで、フレットは残り約6〜7割となっております。付属品はJEM Palm Rest、アーム、汎用GIGケースとなります。※ハードケースは撮影用のものとなり、付属いたしません。
海外では同年代の個体が110万円オーバーで販売されているケースも複数確認できるなど、その希少性から近年ますます評価を高めている名品です。今回の個体は、年式相応の使用感や交換点、Palm Restのヒンジ部の劣化なども考慮し、まさに“ありえない”大特価にてご案内させていただきます。VAIフリークの方はもちろん、この時期のJEMでしか味わえないVAIサウンドを体感できる貴重なチャンスです。是非この機会をお見逃しなく。
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