以後CBS 期はヴィンテージとします(笑)。
1983年製と思われる エリート2 で、年式を考慮すれば、まずまずの美品です。
エリート・シリーズはCBSフェンダー最末期の製品で、開発された最後のベースになります。事実かなり力の入った製品で、ピックアップやハードウェアは完全新設計で、バイフレックスのトラスロッド機構や、TBXトーン・コントロールといった最新鋭の装備が満載されています。ただし、これらがフェンダーの文脈の中での正常進化のラインにあったか、というと少々疑問で、突然現れた異形のプレベのように受け取られたように思います。そしてCBSフェンダーは終焉を迎える訳です。
そしてこの頃のフェンダー・ベースは、何故かプレベに重きを置いていて、ジャズベースはスタンダード・シリーズしかない、半ば廉価版扱いになっています。ゴールドのハードウェアや、ウォルナット・ボディ、アクティブ・サーキット等は全てプレベに搭載されています。本機のように2PU もプレベにしてしまう、今から見ると謎の判断が数多くみられます。おそらくピックアップ単独でのハムキャンセル機能を重んじたのではないかと思います。より低ノイズが求められていたのかもしれません。
ネック・シェイプも独特で、70年代を通じて継承されてきたナット幅「Bネック」から突如として60年代前半の「Cネック」に変更されています。いわゆるヴィンテージ・ブームの反映といえますが、60年代の実機からではなく、図面から起こしたと思われるそのシェイプは、60年代のそれとは大分異なる、かなり薄く平たい独自の形状になっています。
内蔵プリアンプは、後のBBEやG&Lのエンジニアで経営者にもなるポール・ゴーガンによる ディスクリートのクラスA プリアンプで、2.5kHz を 4db 程ブーストする仕様になっています。
そんな本機ですが、画像のとおりボディ材は謎です。カタログ上はハードウッドとあります。ネックは若干ハイ起きがみられ、結果、低弦高は難しい楽器です。マイクロ・ティルト機構も入っていますが、その辺りも含めて煮詰めても無理なく弾けるのはG線17フレットで2.4mm弱くらいとお考えください。このくらいの一般的な弦高であれば問題ありません。トラスロッドは、バイフレックス仕様なこともあり、締めしろはあまり多くありません(仕様です)。その他調整機構は、問題なく機能します、トーンポットは交換されていて、オリジナルの1軸2連から、2軸2連に変更されています。トーンはもともと同じパッシブトーンを、どちらのPUに効かせるかを選択出来るものでしたが、オリジナルよりむしろ、異なるトーン設定を切り替えられるようになっています。1PU のバージョンではTBXでしたが、2PU で、なぜ普通のトーンにしたのかは、設計上の謎です。それにより、ノブも交換されています。
サウンドは前述のポール・ゴーガンのサーキットにより、非常に分かりやすい「アクティブ」っぽいトレブリーな音が基本になります。トーンを絞ることにより、パッシブ的なトラッドな音も作れますが、本機の場合、ローノイズでちょっとトレブリーな持ち味を活かしたサウンドが魅力になります。
オリジナルとは異なるフェンダー製のハードケース付属。
为了获得更好的访问体验
请点击右上角按钮
选择“在浏览器中打开”