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2024年はLSLにとって大きな変革の年でした
長年F社に在籍し、惜しまれながらもF社を離れた某大手のCustom Shop Senior Master BulderであるChris Flemingが特注でLSLのギターを製作する事になりました。
2025年に国内入荷したクリス製作のLSLは8本のみで、LSLのフラッグシップショップの大阪梅田店に4本、池袋店に4本が入荷しました。
元々の企画では、LSLとアメリカのショップの限定モデルとなる予定だったらしいのですが、クリス・フレミングが日本で絶大な人気を誇っていた事を知っていたLSLより、日本でもクリス製作のLSLを取り扱いが出来る様にして下さりました。
とはいえ、最初クリス製作のアナウンスが来たときは果たしてどの範囲をLSLが製作し、どこまでをクリスが手掛けるのかは不透明だったのですが、実際にクリスが行った作業はLSLの木工加工(ボディーシェイプやネックシェイプの粗方の加工)以降の全てでございました。
ギターの塗装やレリックに始まり、パーツのエイジング、フレット回りの処理、組み込み/セットアップ、その上LSLの木工加工部分からさらに手を加えて、ボディーラインやネックシェイプに至るまで全ての対応をしておりました。
驚くべきは、ギターの特性に合わせて一本一本セットアップを変えており、ピックアップの高さ等もその個体の鳴りを最大限活かしたサウンドに仕上がる様に丁寧な調整が為されております。
また、クリスはLSLのギター製作をするにあたって一切妥協をしなかった事がLSLより伝えられました。
実際に届いたクリス製作のLSLを見ると、通常ラインのLSLとはボディーシェイプやネックシェイプ周りが異なっており、クリスが満足いくギターに仕上げ直しているのです。
また、当個体に限ってはクリス本人が手巻きで製作をしたカスタムピックアップが搭載されております。
従来のLSLのピックアップと比べるとクリスのPUの方がより立体感がある上に鈴が響くような透明感のあるキラキラとしたサウンドに仕上がっております。
実際に入荷したクリス製作のLSLと従来のLSLとで弾き比べを致しましたが、元々のLSLが素晴らしいサウンドであるにも関わらず、クリスが手掛けた個体のクオリティーの高さに驚かされるばかりでした。
クリス製作を依頼すると約40万程のアップチャージがかかるのですが、それでも安いと感じる程に高級感と貫禄のあるルックスにビンテージギターを彷彿とさせる鈴のような鳴りのサウンド、そしてクリスが調整に調整を重ねて手にフィットする様に加工し直したネックシェイプ等、ありとあらゆる要素が最高峰の品質となっております。
当個体の材にも注目です。
こちらは王道のアルダー・ローズ仕様のSTとなりますが、やはりフロントPUのふくよかで色気溢れるサウンドは60s仕様らしい王道のサウンドです。
ローズ指板を採用している事で、滑らか且つ伸びやかなサウンドを得意とする為、単音でのプレイでも心地よいトーンを発揮してくれます。
LSLのギターと言えば暖かさや色っぽさは持ちつつも、透明感がありキラリと輝く様な雰囲気も併せ持つギターとなります。
しかし当個体はクリスがピックアップを手巻きで製作した事も手伝ってか、より煌びやかで鈴鳴り感が強調された様なサウンドに昇華されております。
ただ全体的な帯域が上にシフトしてスカスカなサウンドになるのではなく、しっかりと低音からローミッド辺りの帯域も主張する為、重厚さも感じられるギターとして仕上がっております。
当個体のおススメセッティングはやはりクランチでしょうか。
LSLのリアPUは透明感が強く感じられる上に、当個体は太さも感じられるサウンドに仕上がっているのでコシがあり瑞々しいサウンドが発揮されます。
掻き鳴らす様なプレイやカッティングではジューシーさが前に出てきて華やかな印象のあるサウンドとなりますが、各弦を立体的に振動させるようなプレイをするとリアPUながらも太さと立体感が強く感じられるサウンドとなります。
以下メーカー説明文となります。
LSLは2008年にLance S. Lermanと妻Lisa S. Lermanの二人によって立ち上げられました。
LSL発足当時はビジネスとしてのギター製作をするのではなく、ギター好きのランスが求めるサウンドを追求する為に自宅のガレージを工房に改造して妻のリサと共にギター製作に励んでいました。
ランスが魅せられ求めたサウンドはビンテージのFenderサウンドでしたが、ビンテージギターは到底手が届く金額ではありません。
ギターのリペアマンとしての実績を積み、D&L Insturumentを立ち上げた過去を持つ彼は満足できるギターを製作する事を決心しました。
まずはギターを製作するための道具の殆どをハンドメイドで製作するところから彼の理想の追求はスタートしました。
ジグを始め、製作道具やテンプレートなどありとあらゆる必需品を製作し準備を終えた彼は妻と共にギターを作り始めます。
最初の製作から試行錯誤を繰り返す事で漸く彼が納得し得る最高のギターが誕生します。
プロトタイプのギターをギターショップへ持ち込んだところ非常に高い評価を受け自身を得た彼は本格的にギター製作をする為に工場を設立します。
これがLSLの本格的なスタートとなります。
品質を落とさずにギターを生産しギターショップに実機が展示したことで、LSLのギターはアメリカではもちろん世界中のギター好きから絶大な評価を得る事に成功しました。
ビンテージのギターのサウンドをベースとしながらも、ランスの色が濃く反映されたオリジナリティーのあるサウンドとビンテージライクな貫禄すら持ち合わせるそのルックスは、ビンテージマニアですら唸らせる程のクオリティーであり、数多のギタリストを虜にするまでにそう多くの時間はかかりませんでした。
日本でもLSLの虜となり積極的に使用していたアーティストがおります。
特に有名なギタリストは、ソロでは勿論、あのSKINにも所属していた雅-MIYAVIでしょう。
彼は黒いテレキャスタイプのモデル"T-Bone"を使用しておりました。
2021年頃からは、YOASOBIやAIさん、EXILEを始めとした様々なアーティストのサポートギターを担うASH氏もLSLのSaticoy 22F SSH Olympic Whiteを愛用されております。
今やFenderタイプのギター製作をするブランドの中でもトップクラスの人気を誇るブランドへと成長したLSLですが、ガレージで製作していた頃のギターへの執念と追求する心は今なお失わずに製作を続けております。
Fender系のギターを求めるプレイヤーは是非一度お試し下さい。
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