一般的にマーチンの16シリーズは1990年代から始まった比較的新しいシリーズと言われています。伝統のマーチン・モデル同様オール単板ボディーを採用しながらも、ネック・ジョイントはボルト・ジョイントにするなどでコスト・ダウンを図り、より多くのプレイヤーにマーチン・ギターの門戸を開いた名シリーズですね。今回入荷は95年製の000-16。特筆すべきはこちらの個体、ボルト・ジョイント・ネックでは無く、伝統のダヴテイル・ジョイントの個体です!
ソリッド・スプルースTOP、ソリッド・マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、スキャロップ・ブレーシング、実測43mmナット、25.4インチ・スケールのオーディトリアム・ボディー。マーチンの16シリーズ以下の1シリーズやロード・シリーズなどは、000という表記でもスケールはロング・スケールの25.4インチ・スケールになります。なので、正式にはOM-16という事になりますね。そして何といっても珍しいのが今回入荷の個体はダヴ・テイル・ジョイントって事です!マーチン・ブックを紐解いてみると000-16は1989年より生産が開始されています。D-16が登場するのが1995年頃なので、その頃まではボルト・ジョイントじゃなく、ダヴテイル・ジョイントが採用されていたのかも知れません。1980年代~90年代初頭に掛けて発売されていたレア・ウッド・シリーズのD-16A(アッシュ)やD-16K(コア)などはダヴテイル・ジョイントだったような気もするので、、最初の頃はその流れで生産されていたのかも知れませんね。
そのサウンドはすっきりとしたマホガニーらしい透明感のあるサウンドに、マーチンならではのふくよかな音の弾力が加わり、なかなか魅力的なサウンドになっています!レスポンスの良い音の立ち上がりに、マホガニーらしいすっきりとしたサスティーンが加わり、スキャロップ・ブレーシングならではの音の広がり感も充分感じられる美しい透明感が感じられるサウンドです。その気になって弾いているせいか?ボルト・ジョイントの個体よりもマーチンらしいふくよかさが強いようにも感じます(笑)。マホSIDE&BACKのオーディトリアム・ボディーなので、ローズウッド・ボディーのような低音の重厚さはありませんが、フラットピックで搔き鳴らしても、耳当たりの爽やかなボリュームたっぷりなサウンドを響かせますので、歌モノのバックなんかにも充分使えます。フィンガーで爪弾けばレスポンスの良い出音にマーチンらしい甘い透明感のあるサウンドを奏でますので、あらゆるジャンルやプレイ・スタイルでマーチンならではの上品で癒し成分たっぷりなサウンドをご堪能頂ける事と思います!
楽器のコンディションはほとんどキズの無いほぼほぼ新品同様の極上コンディションです!こちらのモデル、フィニッシュはマット・フィニッシュなので、腕や身体が触れる箇所はどうしても艶が出て来てしまいますが、ほとんどその兆候もありません。エルボーやお腹が当たる箇所は綺麗なマット・フィニッシュのまま、膝に乗る辺りの1弦側サイドがやや艶が出てきてるかな~?くらいの感じです。キズに関しては、PG上にいくらかのピッキング跡があり、ネックの4フレット裏辺りに6mmくらいのサリッと擦った擦り傷が発見出来ますが、手触りもほぼフラットなので、演奏上は何ら気にならないかと思います。
ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.2mm、1弦側1.7mm程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルにもまだ充分な余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットの減りもほとんど無く、ほぼほぼ10割の高さが残っています。
マーチンらしい優しく爽やかなサウンドですので、女性のプレイヤーにもオススメの1本です!
ケースはマーチンのエンブレムが付いていませんが、、通常の16シリーズに付くケースよりもしっかりしたゲイブ・タイプのハード・ケースが付属しています。たぶんこれがオリジナルだったんじゃないかな、、。
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