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【HD-28 Standard】
HD-28 Standardは戦前のD-28のルックスや雰囲気、鳴りを再現したモデルです。
モデル名の先頭につく(H)はニシンの骨(herring bone=ヘリンボーン)の事を差し、「ヘリンボーンのD-28」
という意味合いになります。
1930年代〜1946年頃のD-28(いわゆる戦前仕様)のD-28にはトップの外周にヘリンボーン・パーフリングが使われていた事からつけられた名称です。この時代のD-28は史上最も高い評価を受けており、特にクラレンス・ホワイトの1935年製などはブルーグラスの枠を超えた評価を受けています。
そしてそれらの時代のD-28の「よく鳴る時代のニッパチ」は理想のアコギの音と位置づけられ、その価値観と相まって戦前のD-28の事を「ヘリンボーン」と俗称で呼ぶようになったわけです。ギブソンの58–60年製レスポールをバーストを呼称するのと似た成り立ちですね。
1970年代に始まったヴィンテージ回顧主義の中で、戦前のD-28の「あの音・あの見た目」という要望に答え、1976年、Martin社はHD-28を発売します。俗称として広く知られていたH=ヘリンボーンを名前に冠したHD-2は今に続く人気モデルとして地位を獲得します。
時代は移り2018年、Martinのスタンダードシリーズは全面的に大幅アップデートされました。
この年HD-28はそれまでのスタンダードXブレイシングからフォワードシフト・ブレイシングに変更、ナチュラルフィニッシュはエイジングイトナーにアップデートされました。この変更はちょうど上位機種にあたるHD-28Vに近づけるようなアップデートと言え、当時非常にお得感を感じたものです。
HD-28Vは数あるMartinのモデルの中でも名器の一つでしたが、HD-28のアップデートにより廃止となります。当時のお客様にはショートサドルでネックシェイプが薄くて弾きやすくなったHD-28Vです、なんてアナウンスをよくしていたものです。
HD-28 Standardに名称を改め生まれ変わった本モデルはD-28よりもGradeの高い(Grade 5-6)トップ材を用いており、今も確かな地位を確立しております。ポジションマークは、D-28 Standardはドット・インレイなのに対し、HD-28 Standardはダイヤモンド・インレイ。ボディバックのセンターバック・ストリップは、D-28 Standardはチェッカーなのに対し、HD-28 Standardはジグザグとなっており細部に違いがございます。
トップにはグレード5・6の上質なシトカ・スプルース、サイド&バックにはインディアンローズウッドを採用。深みがあり豊かな低音、艶があり鮮やかに広がる高音を兼ね備えたバランスの良いサウンドが特徴です。
2025年仕様ではブレイシングに「GEトップブレイス」を採用。今までのスタンダードに採用されていたスキャロップよりもより削りを入れたゴールデンエラスタイルのブレイシングはヴィンテージ感のある豊かなサウンドと優れたサスティンを実現してくれます。
ネックシェイプにはGE “モディファイド・ロウ・オーヴァルプロファイルを採用。
従来のモディファイド・ロウ・オーヴァルシェイプをベースに、質量の増加を最小限に抑えつつしっかりとしたグリップ感に仕上げております。ネックの背中がほんのわずかにVシェイプを感じさせるようなシェイプでヴィンテージライクな握り心地となっています。
さらに指板には薄型で滑らかな面取りが施されたコンフォートエッジを採用し、長時間のセッションでよりスムーズで快適な演奏体験を提供します。
ブリッジスタイルは” GE “モダンベリーブリッジ、ブリッジピン&エンドピンにはボーンを採用。
滑らかな曲線デザインとなったことでより戦前の仕様に近付いています。
そのほかにも2025年仕様ではネック裏のボリュートはダイヤモンドネックトランジションと名付けられ、依存より大きなものになっています。これによりデザインに時代を超越したエレガンスと力強さのタッチを追加するとともにネック強度が増しています。
指板からヘッドストックへのナットの取り付け角度が変わっています。角度のついたナットは、ヴィンテージ風の美学を提供すると同時に、弦のアライメントと音色伝達を強化します。これにより従来品よりもナットの加工が難しくなったともいえそうですが、そこは当社が日本総代理店!常駐リペアマンの調整にお任せください。
ヴィンテージスタイルのヒールはなめらかさが増したものに再設計。快適さとプレイアビリティを向上させながら、流線型のクラシックな外観を作り出します。
2025年仕様になったことで鳴りもルックスもより緻密で上質な物に進化を遂げております。
【個体解説】
本器は「HD-28 Standardはこういう風に鳴ってほしい」という理想を限りなく近い優秀な個体です。
低音部は立ち上がりが早く、厚みがあり輪郭のある音色が空気を押し出すように前に出てきます。
そのまま直線的に音が前に出るかと思いきやゆっくりとほぐれて広がっていきます。
中音域も芯が太く、ストロークではコードの一音一音が溶け合いながらも決して埋もれずしっかり分離してくれます。
高音域は木の質感を感じさせる柔らかな音色を持っており、余韻が自然に空間へと消えていく感じがたまりません。
ピッキングの強弱に対する反応は極めて素直で、軽く触れればすぐに音が立ち上がり、強く弾けば音量だけでなく音の厚みそのものが増していくため弾き手の求めるニュアンスに忠実に応えてくれます。無理に鳴らそうとしなくても粒だった音色が秀逸で懐の深さを感じます音が前に飛ぶだけでなく、周囲へと広がります。
ソロでは一音の存在感が際立ち、バンドの中では過度に尖ることなく、しかし確実に音楽の芯を担う。ヘリンボーンという言葉が、かつて単なる装飾以上の意味を持った理由が確実に継承されております。
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