アメリカ・カリフォルニア州に工房を構えるサンタクルーズギターカンパニー。
1976年の創業以来、少数精鋭のクラフトマンによる徹底した手工生産で知られる名門ブランドです。
今回はそのサンタ―クルーズから伝説的ギターリスト、トニーライスのギターを模した、
サイド＆バックがハカランダのモデル、2007年製を中古にて入荷しております。
彼のシグネイチャーモデルなだけあって、ホールの大きさが通常よりも大きく、
寄りパワフルな音色が奏でられます。
【商品状態】
本器は、2007年製のSanta Cruz Tony Rice Dモデル。
サウンドの骨太さと繊細さを併せ持つ、トニー・ライス氏の名を冠した名機です。
外観には全体的に傷や打痕が見られ、相応の使用感がありますが、
演奏に支障をきたすような致命的なダメージはございません。
ネックは正常な状態で、12フレット上で6弦側 2.5mm 1弦側 2.0ｍｍです。
サドルは残り2ｍｍほどでトラスロッドは回ります。
【Santa Cruz Tony Rice D モデル概要】
■ モデルの背景と誕生
1970年代後半、Santa Cruz Guitar Companyとトニー・ライス（Tony Rice）による共同開発で誕生。
トニーが愛用していた1935年製 Martin D-28（クラレンス・ホワイト譲り）の代替機として、
「外見は伝統的、性能は現代的」なドレッドノートを目指した。
単なるレプリカではなく、トニーの理想を形にした進化系ドレッドノート。
■ 音響・設計上の特徴
スキャロップドXブレーシングでEQバランス調整 →
中音域の厚み、高音域の抜けを強化しつつ、低音のもたつきを抑制。
ラージサウンドホール採用（クラレンスD-28を踏襲） → パワフルで爆発的な音量・音抜け。
ネックはソフトVシェイプ：演奏性とバランス向上。ナット幅は1-11/16インチ。
「戦いに持っていけるギター」と称されたプロ仕様の快適性とレスポンス。
■ デザイン・ルーツ
ヘリンボーン装飾、アイボロイドバインディングなど、1935年製D-28の外観を踏襲。
見た目はクラシック、中身はモダンという“トロイの木馬”コンセプト。
■ Santa Cruz内での位置づけ
同社を代表するシグネチャーモデル。
トニーとの30年以上の協働によって完成度が高められた逸品。
通常仕様はシトカ・スプルース×インディアンローズウッド。
Professionalモデルではハカランダやヨーロッパスプルースを使用した特別仕様も。
限定アニバーサリーモデルなども展開あり。
【2007年製について補足】
2007年時点では、すでに上記仕様はほぼ確立されており、
標準仕様として安定的に生産されていた時期にあたります。
リチャード・フーバーとトニーの関係も成熟していたため、
完成度・音響バランスともに高い個体が多いと考えられます。
【SPEC】
トップ：シトカスプルース
サイド：ハカランダ
バック：ハカランダ
ネック：マホガニー
指板：エボニー
ブリッジ：エボニー
スケール：約645mm
ナット幅：約43mm
中古6ヶ月保証、オリジナルハードケース付属
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