Fender(フェンダー)社初のソリッドボディ・エレクトリックベースとして1951年に誕生した『Precision Bass(プレシジョンベース)』。その完成度の高さは後年登場する『Jazz Bass(ジャズベース)』と並び、70年以上を経た現在においてもなお、ベースという楽器の基準としてミュージックシーンに君臨し続けています。
今回入荷した個体は1974年後半頃の出荷品。当時のプライスリストを見ると、ブラックはまだカスタムカラー扱いであった時代の1本です。60年代ほどの希少性とはいかないものの、ナチュラルやサンバーストに比べると明らかに流通数は少なく、ヴィンテージプレベの中でもさりげなく通好みな存在と言えるでしょう。ステージ映えと精悍さを併せ持つブラックならではの魅力も大きなポイントです。
【ボディ】
全体重量は約3.85kg、ボディ材はアルダー。この時期特有のアンダーにクリアを使用したブラックカラーは、「Fender Thick-Skin High-Gloss(シックスキン)」フィニッシュならではのウェザーチェックと自然な塗装剥げを伴い、長い年月を経たヴィンテージ楽器らしい深みのある表情を見せています。エルボーコンター付近の塗装剥げ、打痕、ステッカー跡、ベルトバックル跡、金属パーツのくすみなど、リアルな使用感は見られるものの、過度なダメージはなく、年式を考慮すれば比較的良好なコンディションを保っています。フィンガーレストは交換済みです。
【ネック】
ネックは1ピースメイプル。ヘッド周りのウェザーチェックや打痕、ネックサイドを中心としたパリっとした塗装剥げなど、こちらもボディ同様に雰囲気のあるエイジングが確認できます。チューナーは巻き具合に若干の個体差はあるものの、動作は良好。フレット/ナットは一度交換されており、現状極端な減りはなく、プレイアビリティは良好です。指板面およびネック裏はリフレット時に再塗装済み。ヘッド厚14.7mm、ナット幅41.3mmのBネック相当で、この年代としては比較的すっきりとした握り心地です。
【電装系】
コントロールはオーソドックスなプレベスタイル【マスターボリューム/マスタートーン】。ピックアップを含む電装系は当時のコンディションをキープしています。この年代らしい太く粘りのあるローミッドをコアにしつつ、音の立ち上がりと抜けの良さも感じられ、バンドアンサンブルの中で埋もれず、指弾き/ピック弾きのどちらでも安定感のあるトーンをアウトプットしてくれます。スタジオやライブで活躍できる、実用性の高い1970年代プレシジョンベースです。
付属品:Fenderブラックトーレックスハードケース
Weight:3.85kg
Body Material:Alder
Neck Material/Scale Length:Maple 1 piece/864.0mm(34inch)
Fingerboard/Fret Marker/Radius:Maple 1 piece/Black dot/184.15mm(7.25inch)
Nut Width/Fret Size:41.3mm(replaced)/2.8mm(replaced), 20 Fret
Neck Thickness(1F/7F/12F):22.0mm/24.0mm/24.8mm
Capacitor:Dilectron CircleD 100V
Pickup:Fender Precision Bass Split Pickup Gray bobbin(10.2kΩ)
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通した計測となります
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