1958年製のまごう事無きヴィンテージ D-28を入荷致しました。
もちろんサイド&バックはハカランダです。
当時のアメリカでは若者たちが新しいロックを開拓していき、
日本では高度経済成長がはじまり戦後から若者たちの時代へと移り変わる時。
エレキではフェンダーのテレキャスやギブソンのレスポールの黄金期などとも言われた時期、
新しい時代に向けて音楽が輝き始めていた時…。
そんなアメリカの時代を映し出すような音色を、このMartin D-28には感じます。
音色はMartinらしい豊かな倍音と深い低音域、
そしてこの時代を感じるような少し荒々しくて、
生まれはじめたロックに呼応するようなワイルドな音色が心を揺さぶります。
70年近く時を重ねてきたこのギターの音色には、
歩んできた歴史と音の積み重ねを感じます。
ケースは当店の新品のブルーケースを付属致しますので、
オリジナルではないですが一考の余地はあるのではないでしょうか。
【D-28 1958年製の仕様】
トップは今ではなかなか見られない緻密な木目が美しいシトカ・スプルース単板。
適度に乾燥が進んだ木質や経年変化によるヤケやウェザーチェックが
明瞭で深みのある倍音成分を生み出します。
やはり一番目がいくであろう項目はサイド&バック。
希少価値の高いブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)。
力強い低音と透明感のある高音を両立し、ヴィンテージ期ならではの芳醇な響きを奏でます。
指板とブリッジはともに黒々としたエボニー材。
演奏時のレスポンスを高めるとともに、
サステインの豊かさにも寄与しています。
ペグには、通称“ミルクボトル”と呼ばれる
Grover社製ロトマチック・チューナーを装備。
チューニング精度とサウンドの重量感を高める要素となっています。
ネックはマホガニー製のソフトVシェイプ。
握り込みやすく、50年代らしいしっかりとしたグリップ感を持ちつつも、
現代プレイヤーにも馴染む自然な厚みです。
内部にはTバー・スチールロッドを内蔵し、
堅牢性と音の芯の強さを確保しています。
ナット幅は約42.9mm(1 11/16")、
スケールはロングスケール約645.2mm(25.4インチ)。
ブリッジはロングサドル仕様で、
倍音豊かな鳴りと抜群のボリューム感を実現。
【ギターの状態に関して】
・ヘッド
ヘッド部には過去に折れの修正歴が見られますが、
現状はしっかりと補修されており、演奏上の問題はありません。
3弦付近には塗装のハゲがあり、経年による傷や打コンも散見されますが、
いずれもヴィンテージらしい風格として味わい深い印象です。
・ネック
ネック横にはセロテープが貼られていた跡が残っています。
フレット残りはおおよそ5割程度ですが、
トラスロッドやアングル修正を行っており、
ネックコンディションは正常範囲内に保たれています。
・トップ
トップには過去に2カ所の割れ修正が施されており、
ブリッジの剥がれ修正も確認されています。
ロングサドルの残りはおよそ2mmほどで、適切な高さを維持。
全体的にウェザーチェックが多く入っており、
長年の使用による細かな打コンも点在しています。
これらが相まって、ヴィンテージらしい質感と存在感を感じさせる外観です。
・サイド&バック
サイドおよびバックには打コンや傷、ひび割れのような見た目の箇所も散見されますが、
いずれも表面的なもので、構造への影響はありません。
ヴィンテージ個体としては比較的良好な状態と言えるでしょう。
・弦高
現状の弦高は12フレット上で、6弦側 約2.8mm、1弦側 約2.0mmとやや低めにセッティングされています。
演奏性は非常に良好で、ビンテージ個体ながらもしっかりと弾きやすさを感じられるコンディションです。
トータルで見ると、丁寧にメンテナンスされながら時代を越えてきた一本といえるでしょう。
【最後に】
年々貴重になっていくハカランダだけでなく、シトカスプルース、ブラックエボニー、ネックのマホガニー材すらも
今では貴重な木材となりつつあります。
こちらのギターでしか体感できない音色の個体をぜひ一度ご検討下さい。
新品ブルーハードケース、中古6か月保証 付属
-------------------------------------------------------------------------
※画像の表示環境により実物と掲載画像の色味が若干異なる場合がございます。
-------------------------------------------------------------------------
クロサワ楽器 福岡ミーナ天神店
福岡県福岡市中央区天神4-3-20 ミーナ天神8F
TEL:092-791-9638
Mail:mina-tenjin@kurosawagakki.com
------------------------
为了获得更好的访问体验
请点击右上角按钮
选择“在浏览器中打开”