他のOM-42とも一線を画す、光質でいてなおかつ豊潤な音色が特徴。
フォークデュオ「サイモン&ガーファンクル」で知られるポール・サイモン氏のシグネチャー・モデル 23番目を中古にて入荷。
【はじめにOM-42SPの音色と状態について】
まず私の心を打ったのが音色でした。
仕様上のスペックで言えばトップ シトカスプルース、サイド&バック インディアンローズウッドと、
材のグレードが厳選材とはいえ、値段の割にはシンプルな仕様です。
しかしこのOM-42SPの音の華やかさ、広がり、弾きやすさはプレイヤーにとって素晴らしい音色のギターです。
フィンガーピッキングの際の甘く暖かい音色、ストローク時の低音と音量のしっかりとした華やかな音色、
ブルースやカッティングなどのラフプレイにも対応するような弾きやすさや荒々しさも兼ね備えた、
オールラウンダーと言っても差支えのないギターではないでしょうか。
1997年製ということもあり、ところどころに傷があり、一番目立つ部分はヘッド横板の6弦当たりの傷やトップ焼けですが。
30年経った歴史の傷というようにしか見えず、見た目的にもカッコ良いです。
サドルはまだ残りがあり、ネックも正常の範囲内で、
弦高が12フレット上で6弦側 2.2mm 1弦側 1.8mmと良好です。
フレットの残りも7-8割ほどでまだまだ残っているので、これからもお楽しみ頂けるかと思います。
【当時のMartin Club 18号に記載されていた記事の引用】
応接室に通されたディック(Martin社広報担当 ディック・ボーク氏)は、
ギターを弾きつつ待つこと2時間。
受付嬢との話も続かなくなった頃、ついにポールが入ってきた。
不機嫌そうな顔でコートを着たままのポールはおもむろに試奏用ギターをつかみ、
2、3ストローク弾くとすぐにやめて、首を振りつつ奥へ入っていってしまった。
ポールがショックと失望で目が点になったディックが次に目を見たのは、
満面に笑みを浮かべて“なーんてね!!”と言いながら戻ってきた、
やんちゃなポールであった。
それから時間、二人はお互いのことを語り合い、話は家族のこと、好きな音楽のこと、
果ては哲学に関わる考察まで驚くほどの饒舌さでポールは自分を語った。
97年秋初演のブロードウェイミュージカル“THE CAPEMAN”の製作途中で、
疲労の極みにあったポールにとって、それは一時の健全な心のはけ口だとディックは感じた……。
この初会合で、マーティン社との共同作業の意義を見出したポールは、
同じくギタリストである息子のハーパーを連れ、
ナザレスのマーティン工場を訪れた。
そこであらゆるモデルを試奏した二人は、ポールの奏法に合致したモデルを絞り込んだ。
それは、小さなボディとロングスケールをもつOMスタイルであり、
加えてそのネックのナット側を細く、薄くする事であった。
又、基本的にオープンギアタイプの糸巻を望む声を持つポールと、
ウェイバリーの性能を訴えたのはサウスベンドのグローバー社であった。
両者の意向を合せたプロトタイプは6本作られた。出来上がったOM-42PSは完成度の高さから、
内2本を本来のミュージカルに使用、
他残りのプロトタイプの内2本はポール自身のレコーディングに使用する段取りになっている。
その2本は、’97年NAMMで、“SUITE 500”から引用されている。
収録の一部はポール自身とバンドによる“SUITE 500”の再録音であり、
又ポール自身が創立しニューヨークの“THE CHILDREN’S HEALTH FUND”基金を援助することに使用される。
アコースティックギターを多用するミュージカル“THE CAPEMAN”は、’97年以降の
アコースティックミュージックシーンに一石を投じるのは間違いないだろう。
【サイモン&ガーファンクルについて】
サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)は、
ポール・サイモンとアート・ガーファンクルによるアメリカのフォークデュオ。
1950年代に学生時代の友人同士として活動を始め、1960年代半ばに再結成。
以降、「The Sound of Silence」「Mrs. Robinson」「Bridge Over Troubled Water」など
数々の名曲を世に送り出しました。
彼らの音楽は、ポール・サイモンの繊細で緻密なソングライティングと、
アート・ガーファンクルの透明感ある歌声、
そして2人の完璧なハーモニーによって生み出されました。
アコースティックギターを中心とした温かくも深みのあるサウンドは、
フォークとロックの橋渡しとして60年代の音楽シーンに大きな影響を与え、
現代に至るまで多くのアーティストに受け継がれています。
【仕様について、そして実際に製作された本数による希少性】
OM-42PSでは、使用材や部品、構造にポール・サイモンのこだわりが反映されています。
トップ板は厳選されたシトカ・スプルース単板(ヴィンテージトナー仕上げ)、
サイド&バック板には東インド産ローズウッド単板が使用され、
いずれもオール単板の高級仕様です。
指板上にはスタイル42伝統のスノーフレークや
スロテッド・ダイヤモンド、キャッツアイなど凝ったアバロン貝のポジションインレイが施され、
最終20フレット付近にはPaul Simonの直筆サインを象ったインレイが埋め込まれています。
スケールは通常のOMと同じ25.4インチ(約645mm)ロングスケールで、
ナット幅は約42.9mmと標準的なOMモデルより若干細めに設定されています。
ネックシェイプは薄めのロー・プロファイル(Low Profile)形状で、
ポール・サイモンが最もこだわった部分です。
ナット付近はやや細身ながら、ボディ接合部あたりでは通常のOMと同等の幅になる
特別なネックテーパー設計が採用されており、この結果ブリッジ上の弦間隔は
標準OMと同じになるためフィンガーピッキングのしやすさが追求されています。
ボディ全周の外周バインディングおよびネック・ヘッド枠にも鼈甲柄セルロイドが巻かれており、
通常のOM-42で用いられるアイボロイドとは差別化されています。
チューニングペグ(糸巻き)はビンテージスタイルのオープンバック型Waverly製で、
つまみ部分はアイボロイド製のボタンが採用されています。
これら上質な材と部品構成により、OM-42PSは外観の豪華さだけでなく
演奏上の機能美も追求されたモデルとなっています。
【最後に】
このOM-42SPは見た目の渋さや希少性だけでなく、演奏面というところでも輝いています。
値段こそしますが一生涯使う一本としてはこの上ない最上級でしょう。
ぜひこの機会にご検討の程よろしくお願いいたします。
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