2025年10月Martin Factoryツアーにて現地で選定したプリビルド品、カスタムショップ製のいわゆる1本モノです。
カスタムショップはナザレス工場の一角で、数十名の熟練の職人が製作する特別なラインです。
こちらは現地で30本以上のプリビルド品を実際に鳴らして選定してきました。
事前に紙面上でボディシェイプと木材の組み合わせのみを見た際は、かなりシンプルな個体があるな、と思っていたのですが、実物の佇まいと軽く鳴らした際の音の響きを聞いて迷わず選定した一本です。
トップ材にはヴィンテージトーンシステム加工を施したシトカスプルース、サイドとバック材にはマホガニーを採用。
MartinのVTS(ヴィンテージトーンシステム)は、長年アコースティックギターを作り続けてきたMartin社が研究を重ね、新品ながらきちんと長い間弾き込まれて経年変化したかのような響きを再現する加工技術です。
こちらのトップ材は「M1」 VTSの中でも1930年~1941年までのいわゆるプリウォー期の音色を目指して加工されています。
音色としては、マホガニー特有のカラッとした響きはもちろんですが、木材の前の前提として、まずは良いMartinの音がする…と、素直に感じたと言ったら良いのでしょうか。
良いアコースティックギターといえば、やはりMartin、と頭に浮かぶ方が多いかと思います。
それはなぜなのか、と考えたときに、Martinギターは音楽の歴史と共に育ってきたギターのため、自分が聴いてきたあのバンドやデュオ、弾き語りの後ろで鳴っているアコースティックギターのサウンドがMartinだったりする事も実際多く、それで耳馴染みのある音なのかな、と。
アコースティックギターを選ぶ際、個体差や鳴り方をたくさん弾き比べて選定される方も多いかと思いますが、悲しいかな、0-18自体が弾き比べできる程、個体が出回っていないのが現状です。
0、00好きの担当者としてはその現状に一抹の寂しさも感じていたため、時折Martin社にカスタムオーダーを入れながら、地道に布教活動を行ってまいりました。
昨今、輸入ギターの価格も高騰しており、自分自身が鳴らすギターにどこまでこだわるべきなのか、と悩ましいものですが、抱えやすく、音にこだわったシンプルな0スタイルはやはり大変魅力的です。
長々と説明文を記載させていただきましたが、つまりはハコ鳴り感が最高、軽くてコンパクト、そしてよく鳴ります。ということに尽きます。
ぜひ一度サウンドクルー吉祥寺にてお試しいただきたいです。
Top:Sitka Spruce VTS (M1)
Side&Back:Mahogany
Neck:Select Hardwood
Rosette:Old Style 18 Black Maple Fiber
Fingerboard Inlay Style:Old Style 18
Neck Profile:GE Modified Low Oval
Neck Material:Select Hardwood
Neck Teper:High Performer Taper
Fingerboard Material:Black Ebony
Scale Length:24.9”
Nut Widht:1 3/4"
为了获得更好的访问体验
请点击右上角按钮
选择“在浏览器中打开”