パッと見はシンプル、よく見たら個性抜群のTLスタイル!
神奈川県は三浦半島、潮風漂う逗子市から高い品質で人気を博するKz Guitar WorksのTLタイプが入荷。
Kz Guitar Worksらしさを存分に味わいつつも、意外と市場に少ないスペックにてご提案。
ボディバックはKzを象徴する良質なBig-Leaf Mahogany 3P、ボディトップはNew Guinea Rosewoodを1Pにて製作。
あえてボディ材は3Pとすることで、ネックジョイントからブリッジまでを一つの材の上にマウントし、ヘッドからボディエンドまで振動伝達の効率を重視します。
トップ材はかのブライアン・メイのテックでもあるグレッグ・フライヤー氏がGeorge Burnsでも採用した個性派木材。
バックグラウンドにブライアン・メイとRed Specialがあり、グレッグ・フライヤー氏と親交のあるKz Guitar Worksならではのチョイスと言えるでしょう。
そのサウンドは少々独特なクセとコンプ感がありつつも、Kzらしいモダンなまとまり感とのマッチングはグッド。
本機ではあえてKz TL Tradの標準仕様であるトレモロ+ハムバッカー構成はなく、一般的なTLスタイルを踏襲したブリッジ周りとも相性抜群。
いわゆるトゥワンギーなサウンドではありませんが、ミッドを中心に据えたパワーのあるサウンドです。
ネックはこれもKzを象徴とするBig-Leaf Mahoganyにインドローズ指板のシンプルなチョイス。
シンプルだからこそのKz Guitar Worksの味わいが光ります。
PUはフロントにミニハム、リアはTLシングルという構成。
いずれもKz Guitar Worksオリジナルが搭載されますが、ミニハム搭載はなかなかレア。
リアPUはTLタイプのブリッジと合わせて、いかにもTLタイプというサウンドを基軸にしつつも、Kzらしいモダンで整った質感は扱いやすさ抜群。木工組成と合わせることで中和されるTLらしさと引き換えに、非常にバランスの良い太さと分離感を得ました。
フロントはハムバッカーらしい甘さはありつつも、KzオリジナルPUらしい分離感と歯切れの良さが魅力的。
ミニハムとなることでフルサイズハムと比較してもより一層分離感は向上。
マニアックながらも刺さる人には刺さる仕様でしょう。
もちろんハーフトーンも絶品。
フロントシングルの王道TLスタイルとは少々毛色が違い、フロントPUとリアPUで出力や音色に差が大きいからこそのアンバランスさがこれでしかでない絶妙な良さを持ちます。
ハーフトーンならではのややドンシャリな質感でありつつも、フロントPUの存在感は健在なため、太さと甘さをある程度保ったままハーフトーンらしい独特な歯切れの良さを実現します。
ブリッジは通常のトレモロから一般的なTLタイプに変更、GOTOH製の定番品BS-TC1Sをチョイス。
ブラスの3連サドルはそれだけでサウンドTLらしさの一部分を担う重要な要素。
おおよそ王道TLとは言い難い本機でありながらも、リアPUの”らしさ”には欠かせません。
塗装は当店オーダーのKz製品では珍しくウレタンサテンをチョイス。
独特なさらりとした質感はグロスが苦手な方にもおすすめです。
トップラッカー等と比較しても日ごろの維持管理が楽なのもポイント。
少々マニアックな要素が散りばめられた1本ではありますが、Kz Guitar Worksの堅実な組み込みと合わせて弾き心地、サウンド共に抜群です。
SPEC
Body Top : New Guinea Rosewood 1P
Body Back : Big-Leaf Mahogany 3P
Neck : Big-Leaf Mahogany (Slim Medium)
Fingerboard : Indian Rosewood (12R)
Fret : Jescar FW55090
Nut : Black TUSQ
PU : Kz Classic Mini-Humbucker, Kz Classic TL Single
Control : 1V, 1T, 3Way-Selector
Bridge : GOTOH BS-TC1S
Tuner : GOTOH SG381 MG-T
Scale : 635mm
Weight : 3.71kg
Finish : Urethane Satin
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