■ EASTMAN (イーストマン)
世界を代表する総合楽器ブランド/グループとして君臨するEASTMAN。
その始まりは、北京出身のフルート奏者Qian Ni氏によるものでした。
ボストン大学音楽部卒業後、1992年に弦楽器を扱う小さな会社を設立しました。
その後、大学時代の友人や故郷の北京の友人との協力を経て、様々に事業展開を行い、
当初の弦楽器だけでなく、ギター、管楽器、それらのアクセサリーにまで事業を拡大しました。
とりわけ、管楽器事業においては、金管・木管、マーチング用金管楽器問わず、様々な楽器種に参入し、
自社ブランドであるEASTMANの展開をはじめ、
Wm. S. Haynes Co.、Backun Musical Services、S.E. Shires Co.、
Willson、Laskeyなどの名だたるブランドを傘下に収めるにまで急激に発展を遂げました。
自社ブランドEASTMANの管楽器については、
それらのブランドの高度で洗練された設計を使いつつも、
中国での製造を行い、現実的な価格に抑える工夫がとられています。
本拠地をカリフォルニア州ポモナに構えつつ、
各ブランド、各国での製造を行い、現代の楽器需要にこたえ続けています。
■ ETS852NL Supervised by Bob Mintzer
1930年代から1950年代にかけ、
アメリカが最も強く豊かだった時代...
そこにはJAZZ音楽がありました。
その中心地ともいえるのが、ニューヨークの街、52nd Streetでした。
今でも伝説的と認められる多くのジャズクラブが毎晩賑わいを見せ、
後にレジェンドと言われるジャズマンたちを輩出してきました。
その当時のサウンドと
現代サックスとして相応しいメカニズムを備えた最上位機種を作成するため、
EASTMANグループの総力を挙げて開発されたのが、52nd Street Modelです。
EASTMANサックスが培ってきた技術、
1920年代~1970年代のヴィンテージサックスの再研究で得られた知見に加え、
キィメカニズムにはEASTMAN傘下のフルートブランド"ヘインズ社"の開発・設計陣、
監修にはJAZZ界の生きるレジェンドの一人、ボブ・ミンツァー氏など
錚々たるプロジェクトチームが結集されました。
様々な試行錯誤が結実し誕生したのが、ETS852モデルです。
サックスとしてはやや稀な各部機構が採用されつつも、
そこにはフルートブランド、ヘインズ社ならではの設計思想からくる革新的で快適な操作性、
ボブ・ミンツァー氏をも唸らせた、その深くしなやかで心地よいサウンドを実現させました。
また、上記の高い設計理念がありつつも、
現代サックスとして逸脱しない価格を実現するため、
製造にはEASTMANブランドの中国工場が使用されており、
操作性、サウンド、価格すべてにおいて最適解のモデルとなりました。
発表以後、世界各国のトップ奏者~愛好家に至るまで高く評価されるとともに、既存のEASTMANサックスラインナップに比べはるかに高次元なモデルとして、ブランドの再評価にも繋がり、年々愛用者が増えています。
■ 仕様
・調子:B♭
・シリーズ:52nd Street Model Series
・管体素材:イエローブラス
・サムフック/レスト素材:ブラス
・キィボタン素材:銀製
・ネック:S/M Type (2本付属)
・ベル:1枚取りラージサイズベル
・トーンホール:ロールドトーンホール(右手主鍵部~低音部)
・キィメカニズム:DSメカニズム
・HighF#キイ/フロントFキイ/シーソー式左手小指キイ/LowC#開き止め:有
・ベル彫刻:有
・仕上:ノーラッカー酸化被膜処理仕上
・製造国:中国
※当商品は海外製品・ノーラッカー系仕上の為、
通常使用上問題の無い範囲内での塗装ムラ/製造ムラがあります。
気になる方は事前にお問い合わせください。
■ 付属品
・マウスピース、リガチャー、キャップセット
・ネック2本
・セミハードケース
・ストラップ
・コルクグリス
・クリーニングクロス
・輸入元保証書
・(株)黒澤楽器店 保証書
■ 特徴
~DSメカニズム~
キィメカニズムについては、
EASTMAN傘下であるフルートブランド"ヘインズ"によって設計されました。
キィの触り心地、操作性を向上させるため、
オクターブレバーやLowC#レバー等に
人間工学に基づき、3次元形状まで考慮された優れたデザインが施されました。
テナーサックスでしばしば問題となる、
キィの連動と強度を向上させるため、
主鍵連結部にはブローガーシステムを彷彿とさせる
ヘインズブランドならではのデザインが取り入れられました。
また、キィボタンに銀材、
各部キィダンパーや各種細部にはフルートに近似したデザインが取り入れられるなど、ヘインズブランドの拘りが随所に見られます。
~洋白製のキィロッド、ネックソケット~
キィ操作時に大きな力が加わるキィロッド、
強度が求められるネックソケットには、
ねじれ剛性と耐摩耗性に優れた洋白材が使用されています。
ねじれや摩耗を減らし、長くご愛用頂くに相応しい仕様となっています。
~キィカップ形状~
ヴィンテージサックスから着想を得た、
丸みを帯びた曲線美のあるキィカップ形状が採用されています。
~ロールドトーンホール~
右手主鍵部~低音部にかけロールドトーンホール仕様が採用されています。
トーンホールの先端にロール部を半田付けしています。
タンポとの接着面が増すことによって、
より高い密閉性と安定した吹奏感を獲得するとともに、
ロール部が疑似的にベルの役割をし、
よりパワフルで立体的な響きを生み出します。
~2種類のネック~
"S"刻印の伝統的なデザインが為されたスタンダード仕様のネックに加え、
"M"刻印の追加ネックが付属します。
Bob Mintzer氏監修で開発されたネックであり、
スタンダード仕様ネックよりも内径が太く設計されています。
太く豊かな響きに加え、
様々なサウンド/撥音等のニュアンスを自在に扱いやすくなっており、
JAZZ/Popular等の音楽ジャンルの演奏で最大限の効果を発揮します。
~仕上~
ノーラッカー系統の仕上が施されており、
自然で柔らか且つ、やや乾いた心地よいサウンドがお楽しみ頂けます。
また、酸化処理をすることによって、
表層に被膜が生成されており、表層保護の役目を果たすとともに、
褐色の優れた外見、経年によって変化する様をお楽しみ頂けます。
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