ジェンナーロ・ファブリカトーレ Gennaro Fabricatore 1819年製 が入荷しました。
ジェンナーロ・ファブリカトーレ(1770頃-1844)は、イタリアにおける6弦ギター製作のパイオニアでありファブリカトーレの創始者でもあるジョバンニ・バティスタ・ファブリカトーレの弟子(甥?)です。
ファブリカトーレ家は、バイオリン、ギター、リュート、マンドリン製作において卓越した職人技でナポリで高い評価を得ており、彼らの楽器の多くはヨーロッパの著名な美術館に所蔵されています。
ジェンナーロ・ファブリカトーレは、当初はバイオリンとチェロの製作からキャリアをスタートしましたが、やがて6弦ギターの製作に転向しました。一族の革新の伝統を引き継いでギター製作にも数多くの改良を加え、ピンブリッジやより長く深いボディ形状を採用。そしてなによりも決定的な特徴は表面板に施された華麗な装飾です。黒檀で手作業によって製作した蔓をモチーフにした華やかな装飾は、やがて鬼才ニコロ・パガニーニ(1782-1840)の目に留まりました。パガニーニは1826年に製作されたジェンナーロ・ファブリカトーレ作のギターを所有し、作曲も行いました。
さらに、クラシックギターの歴史において、もっとも重要な作曲家の一人であり、当時ギタリストとしても活躍していたマウロ・ジュリアーニ(1781-1829)も1804年製のギターを所有し、彼の作品を称賛しました。
ファブリカトーレは、モダンギター製作における歴史上大きな貢献を果たしたものの、19世紀中盤以降の大きな変革と流行に追いつくことは出来ず、ネックジョイントが11フレットジョイントであることや、フィンガーボードが隆起していないこと、裏板もブックマッチではなく1ピースで製作されるなどこの時代ならではの製作方法によっています。
また、子息であるジェンナーロ・ファブリカトーレ2世(1800-1853)も、父と共に製作活動を行っており、ラベルも共同で使用していたため、どちらの製作かは年式などでしか判別できないようです。
この1819年製は、製作されて200年以上の歳月を経て、数多くの修理歴がございます。裏板の割れ修理跡(裏パッチ)のほか、表面板は虫食い跡の補修歴もございます。ヘッド・ネックも交換されている可能性が高いとおうかがいしています。内部の横板裏側には、ギター製作家水原洋(1959-2006)氏によって補修されたことを示すラベルが貼られています。
また、ペグは木ペグ仕様とはなっているものの、かなり高精度な調整が施されており、チューニングはとてもスムーズです。木ペグに慣れていない方でも比較的合わせやすいと思います。
200年を経た歴史的名品だけが持つ、気品に溢れた上品で繊細な音色を持っており、独特の倍音を持った透明感ある美しい響きには唯一無二のものがあり、同時代に活躍したソルやジュリアーニなどの古典期の曲を当時の音色で弾いてみたくなります。
製作から200年を経ておりますが、修復と調整が丁寧に施されているため、現代でもなお現役の楽器として十分に使用できる素晴らしい逸品です。
年式 Year : 1819年製
表板 Top : 松 Spruce
横裏板 Side&Back : メイプル Maple
弦長 Scale : 647mm
ナット幅 Nut Wide : 44.0mm
弦幅 Strings Wide : 37.0mm
ハードケース付属
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