2002年1月製 のモナーク。
モナークという機種は、フォデラ創業時からのモデルで、ラインナップの中で最もオーソドックスなものです。トラディションを最も意識した造形はシンメトリカルなボディ形状を持ち、プレシジョンベースのオマージュでもあります。故にこの機種には PJ レイアウトのピックアップが多いわけです。1983年当時の最新とトラディションを最も高い次元での両立を狙ったモデルということが出来ます。とはいえ、今日に至るまで長く作り続けられている訳で、これまでには様々な仕様の作例があったことでしょう。
そんな数多の作例の中で本機は、スルーネックのエリートでありながら、とことんトラッドな仕様が追求された個体で、非常にものの分かったオーダーとして感心する一本でした。
メイプル・トップ/アルダー・バックですが、ボディ・バック中央の「ヒール・キャップ」と呼ばれる部分、ここは通常美観を意識してフレイム・メイプルだったりする事が多い訳ですが、本機はここもあえてアルダーです。つまり、ボディ・バックが全てアルダーに見える訳です。指板はローズウッド系の指板になります。仕様照会をした訳ではないので正しいかどうかは未確認ですが、年式と見た目からキング・ウッドではないかと思います。ブラジリアン・ローズウッドに次いでそれらしいチョイスといえましょう。現在ではこの材もワシントン条約附属書II 扱いですね。
そして EMG のPJ…と最もトラッドなフォデラです。センス抜群のオーダーですね。
年式なりの使用感のあるルックスで、色焼けも含めややヴィンテージルックになっていますが、そこが良いです。各部調整箇所はきちんと機能して、セットアップも良好です。
「EMG は全て EMGの音」という指摘もありますが、それは事実ではありません。圧倒的にノイズが少ない事からそんな指摘がなされてるようですが、見識が浅いと思います。こうした個性のつけづらいセンサー的な構造のPU は、ボディやネックの本来の響きをより多く反映すると言え、実際この楽器を弾くとそう思います。
これ以上はないという程、プレシジョンのオマージュとして完璧な、トラディショナルでオーセンティックなモナークになっています。
オリジナル・ハードケース付属
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