ギブソン・スモール・ボディーを代表するLGシリーズ。元々は1942年にLG-2、LG-3がリリースされ、遅れること約半年、LG-2の廉価版として1943年から生産が開始されたのがLG-1になります。スチューデント・モデルという位置づけで、LG-2や3よりも作りを簡素化するためにラダー・ブレーシングが採用されたLG-1ですが、そのブレーシング構造の違いから、サウンド・キャラクターもLG-2や3とはまた違うサウンドが生まれ、LG-1ならではの個性的なサウンドは、今なお多くのファンからは絶大な支持を受けています!今回入荷は64年製のレギュラー・ネックの個体。ピックガード&ブリッジ・リプレイスの為、超破格の出物です!
スプルースTOP、マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ハカランダ指板、ローズウッド・ブリッジ(リプレイス)、ラダー・ブレーシング、薄ラージ・ガード(リプレイス)、実測42.9mmレギュラー・ネック、24.75インチ・スケールの14 1/8スモール・ボディー。ブリッジが木製にリプレイスされているお陰でサウンドの密度が高く、同年代のプラ・ブリッジよりも50年代サウンドに近い箱鳴り感のある1本です!
そのサウンドはガランゴロンと豪快に鳴るサウンド!50年代ほどのいなたさやブルージーさはありませんが、低音もしっかり出ていて、プラ・ブリのモノよりは密度の高いサウンドになっています。通常64年だと既に厚めのピック・ガードですが、PGを薄めの物に交換している点も箱鳴り感のあるサウンドに一役買っています。フラットピックで掻き鳴らせば、ガランゴロンとギブソンらしい荒削り感を伴った塊感のあるサウンドが得られますし、フィンガーで爪弾いても、ラダー・ブレーシングならではの短いサスティーンの艶っぽいサウンドが得られますので、あらゆるジャンルやプレイ・スタイルで、その個性的なサウンドをご堪能頂ける事と思います!
楽器のコンディションは、年式なりのキズや使用感、経年感などありますが、弾く為の楽器としてはしっかり調整されています。全身にびっしりとウェザーチェックが入り、ボディーの一部やネック裏には塗装が剥がれている箇所もありますが、如何にもビンテージ・ギターらしい風貌です。ボディー・トップの1弦側ブリッジ斜め下と6弦側の膨らみ部に付いたキズは塗膜も剥がれやや目立ちますが、まぁこれもビンテージらしい「味」かと思います。6弦側の線状のキズは、数センチ裏まで達しているようですが、接着剤が入れられて止められていますので、強度的な心配は無さそうです。1弦側のキズの方がざっくり深めに入っていますが、こちらは表面上のキズだけです。オリジナルのクルーソン・ペグは3弦のシャフトが少し曲がっていますが、操作性はなんら問題ありません。
ネック・コンディションも良好で概ねストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.6mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットは全体的に減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの半分程度は残っていますので、まだ当分はリフレットの必要も無いかと思います。
PG&ブリッジ交換でオリジナル度は下がってしまいますが、サウンド面ではどちらもプラスになっています。最近ではナロー・ネック期のLG-1でも30万円を切るモノはなかなか無いと思いますので、多少交換歴有りとは言え、超破格の出物かと思います!
ケースは汎用のチップボード・ケースが付属します。
为了获得更好的访问体验
请点击右上角按钮
选择“在浏览器中打开”