木内音楽工房と名乗っていた頃の InnerWood オリジナル・ベースです。
トラスロッドのアジャスト・ナットの開口部がボディ側にあるので、最初期のスペックであるようです。シリアル番号から察するに89年製と思われますが、後にギブソンのようにヘッド側に移行した筈です。型番は後のもので、この頃はもしかしたら名称が特になく、単に "4-String Bass" と呼ばれていただけだったかもしれません。
かなり個性的な形状をしています。氏は自身をしばしば「ダリ」や「モネ」に例えるカリスマでしたが、この頃はどうだったのでしょうか…当時のベースマガジンの新製品紹介のキャッチ・コピーが「美しい外見より、現代感覚あふれるサウンドに注目したい。」だったことからも、既にカリスマだったのかもしれません(笑)。
グロス・フィニッシュはかなり珍しい気がします。茶系の着彩がなされており、それ故にトップ材の素材が分かりづらいです。マホガニーのような質感に見えますが、当時のトップ材のトレンドを考慮しますと、ブビンガであるような気がします。バック材はアルダーです。指板は縞黒檀です。この辺りのチョイスはヤマハBBを少し思わせます。
プリアンプは氏のお気に入りのTBT。懐かしいエンボス期のものです。コンパネの裏蓋を開けるだけで、グッときます(笑)。当然当時ものです。
各部調整機構はキチンと機能します。ネックをストレートにすると、例のロー・アクション・セッティングが可能でした。この頃からなされていた事に少しの驚きと、やはり、という安堵の気持ちが混ざった思いがしました。やはり30年以上カリスマであった方だなぁ、と思った次第です。
かなりの美品で且つ、コンディションの良好な個体です。長年の氏のファンなら持っていたい個体でしょう。
ハードケース付属。
3pc Maple Through Neck
Macassar Ebony Fingerboard
Mahogany (?) or Bubinga Top / Alder Back Body
34' Scale
24 Frets
Schaller Gold Hardware
Original J-Style PU
Bartolini TBT Preamp
为了获得更好的访问体验
请点击右上角按钮
选择“在浏览器中打开”