1962年末から1963年初頭の製造とされる バードランドです。ビリー・バードとハンク・ガーランドのアイデアを取り入れて開発されたギブソンのシンラインの第一弾にして、最高峰のギターです。二人の希望で、23.5インチのショート・スケールと細いグリップが特徴になっています。本機は60年代の他のギブソンのアーチトップ・ギターと同様、フローレンタインのカッタウェイと、ハムバッカーx2となっています。
しかし、このギターの特徴は、そこではありません。本機は1993年まで、ジム・メッシーナが所有されていたそうなのです。 リッチー・フューレイやスティーヴン・スティルス、ニール・ヤングの伝説のバンド、『バッファロー・スプリングフィールド』の最後のメンバーであり、その後、フューレイとのバンド『ポゴ』での活動で知られています。無名だったケニー・ロギンスを見出しプロデュース、その後『ロギンス&メッシーナ』を結成、9枚のアルバムを残します。以降はソロ・アーティスト、プロデューサーとして活躍したレジェンドです。若い人にはサブスクなんかで是非触れて頂きたいアーティストですね。
本機はそんなレジェンドが、93年まで所有していたギターで、購入された日本人の方への手紙やギターの写真が数点付属します。(手紙の宛名は黒く塗りつぶされていて読めません)
個体の特徴です。PUは所謂ナンバードPAFになりますが、狭い弦間隔に合わせてポールピース間隔を狭めた専用品になります。他のギターにコンバージョンすることは出来ない為、オリジナルであると断言して構わないでしょう。各電装系はシールドの行き届いたオリジナルであると思われます。ブリッジは後のナッシュビルTOM に交換されています。ギターに合わせてかなり内側に溝を切っていますね。ピックガードは変形を防ぐ目的で補強の板が貼り付けられていました。ストラップ・ピンはダンロップです。ナットはブラス製に交換されています。ハードウェアをゴールドで統一する目的があったのだと思われますし、ナッシュビルTOMもそうですが、やはり 70~80年代に活躍された方の、当時の最新トレンドのカスタマイズ!という感じが凄くします。そうした雰囲気のあるギターです。
上記のようにオリジナル度はあまり高いとは言えませんが、ちょっとセッティングを詰めただけで、演奏性抜群に仕上がりました。その辺りはやはりプロの道具として扱われてきたからなのでしょう。それから、音色が素晴らしいです。ショート・スケールによる音色のマイナスをメイプル・ネックとエボニー指板が完全に相殺しており、バランス的にはむしろ整っていると言えます。明らかに高級です。シン・ボディと併せて抜群の演奏性+音色。ビリー・バードとハンク・ガーランド スゲェとなります。そして ジム・メッシーナ…レジェンド達が創り、育ててくれたギターです。
オリジナル・ブラウンケース付属。
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