ポピュラーミュージック史の、なかでも特にエレキギターやその演奏法に多大な影響を与えた偉大なジャズギタリスト『Les Paul（レス・ポール）』。Gibson（ギブソン）社から彼のシグネチャーモデル『Les Paul Model』が登場したのは1952年。以後、紆余曲折ありながらも、レスポールモデルはヴィンテージリイシューモデルほか多彩なラインナップ、他社が生産するインスパイアモデル等、エレキギター界のスタンダードとして現在も世界中のギタリストから愛されるモデルです。
1968年に再生産されたレスポールスタンダードは、翌年1969年には早くもモデルチェンジ、ミニハムバッカーを2基搭載した『Les Paul Deluxe（レスポールデラックス）』が登場します。今回入荷は1973年頃の出荷、タバコサンバーストカラーの1本です。レスポールデラックスとしてのタバコサンバーストカラーは、合計でも3000本程の出荷数だったようです。
【ボディ】
全体重量は約4.3kg。ボディ材は4ピースメイプルトップにラミネート構造を持つ通称「パンケーキ」仕様のマホガニーバックとなります。プレーンとフレイム杢が交互に配されたかっこいい4ピースのメイプルトップに、グラデーションの外側がブラウンがかった美しいサンバーストカラーが魅力です。全体的にウェザーチェック、ピックガードの割れ部分、細かな打痕やピックによる弾きキズ、ボディバックのベルトバックル跡、金属パーツのくすみはあるものの、きれいなコンディションをキープしております。
【ネック】
ネック材はメイプル3ピース。ヘッド裏上部の角付近は打撃による少々の木部欠け、ネック裏のウェザーチェックや細かなキズ程度はみられるものの、塗装の艶自体は良好でボディ同様比較的きれいなコンディションです。チューナーはツマミの巻き具合に少々バラつきがあるものの、しっかりと機能します。ナット／フレットはいちど交換済みで、現在は若干低めですがすり合わせ調整済みで音詰まり等は特にみられません。ナット幅43.3mm。ローフレット付近は薄めながら12フレット方向にしっかりと厚みが出てくるネックシェイプとなります。
【電装系】
コントロールはオーソドックスな【3wayピックアップセレクター／2ボリューム／2トーン】となります。ピックアップ含むコントロール系パーツは当時のコンディションをキープしております。生鳴りの良さと重厚なボディも相まって、ミニハムバッカー特有の奥行きのあるカラッとしたトーンに艶やかなミッド感も加わり、素晴らしいクリーン～ドライヴサウンドを繰り出します。
付属ケース：ノンオリジナルブラウンハードケース
Weight：4.3kg
Body Material（Top／Back）：Maple 4 piece／Laminate Mahogany
Neck Material／Scale Length：Mahogany 3 piece w/volute／624mm（24-1/2inch）
Bridge／Tail：Gibson ABR-1 w/brass saddle， chrome／Stop Tailpiece， chrome
Fingerboard／Fret Marker／Radius：Rosewood／Pearloid trapezoid（Dish）／254.0mm（10inch）
Nut Width／Fret Width：43.3mm（replaced）／2.7mm（replaced），22F
Neck Thickness（1F／7F／12F）：20.0mm／23.0mm／24.5mm
Pickup（Neck／Bridge）：Gibson PU-120 Mini Humbucker Stickered Numbered w/Chrome Cover（6.15kΩ／6.1kΩ）
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通した計測となります
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