2003年10月23日(木)~26日(日)にパシフィコ横浜での初開催となった恒例の楽器フェアの、山野楽器ブース内のフェンダーコーナーに展示されていた楽器です。この期間、フェンダー・カスタムショップより、シニアー・マスター・ビルダーのマーク・ケンドリック氏が招聘され、同氏製作の楽器の展示の他、デモなども担当されたそうです。
フェア終了後、当時の山野楽器のフラッグシップ店舗である川崎の YAMANO Music Guitar Spot に移され、11月22日に同店で販売されています。保証書の記述には "MBS M.I.FAIR JB MK03" とあります。"M.I.FAIR" は "Musical Instrument Fair" だと思われます。カスタムショップ製の楽器にはお馴染みのサーティフィケートの日付は 2003年10月15日とあります。つまり楽器フェアの為に直前に製作された完全ワンオフメイドの一本であると断定できる楽器です。
期間内は盛り上がったのでしょうね、楽器のコントロール・パネルにはケンドリック氏の直筆のサインがあります。(消えてしまわないようにオーナーの方がパネルをラップで包んでいます。その為パネル裏のグランドは浮いてしまうんですけどねw)そんな、とてもおめでたい楽器です。(…ちなみに自分は当時別なブースで働いておりました。)
製作の基になったのは、" Custom Classic Jazz Bass" だと思われますが、純正のハードウェアを殆ど使用せず、当時のハイエンド・ベースが多用した ヒップショット社製のそれを採用している為、印象はカスタム・クラッシックとは全然異なります。軽量化が狙いだったと思われますが、本機の重量は僅か約 3.56kg とジャズベースの極限に近い重量になっています。ネック・シェイプそのものも独自のもので、完全にマーク・ケンドリック・オリジナルと言ってよいネックになっています。電装系はカスタム・クラッシック的なノイズレスと、ジョン・サーの置き土産的プリアンプですが、シンプルな4コントロール配線で、アクティブのみです。この辺りは寧ろサドウスキーやペンザを意識したかもしれません。
そして、エキシビジョン・モデルならではのフレイム・メイプル・トップは、本当に最上級です。現在も日本製フェンダーの監修等をつとめるケンドリック氏ですが、日本へのリスペクトは相当なものだと感じさせる出来栄えです。
20年以上の経過を考慮しますと、小傷や汚れ、パーツの曇りなどはみられますが、まずまずの美品です。各部調整機構も問題なく機能します。
上記のようにかなり作家性の高い一本であり、シニア・マスター・ビルダーから、他のハイエンド・ブランドへの挑戦状のような楽器でもあります。人なりがうかがえる本当に特別なジャズベースです。
ドキュメント類、新品時付属品(未開封)、カスタムショップ・ストラップ等付属。
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