岸工房の #2 です。
09年頃まで存在した受注生産の楽器工房ですが、いかんせん情報が少ないです。ネック・ジョイント部裏面にひっそり書かれたシリアル番号は、#21 20 401、あるいは #2 / 20 401 。後者であったとして勘繰って読めば、平成20年4月の1本目?なんて読めなくもないですが、根拠はなにひとつありません。00年代だとは思われます。
35インチ・スケールの5弦フレットレスで、ヘッドのレイアウト、厚み等からも、mtd や LAKLAND を意識していると思われます。00年代のトレンドは、まさしくその辺りでした。
良質な木材で製作されており、基本はマホガニー・ボディ、メイプル3Pネック、エボニー指板と、フレットレスベースとしては手堅い選択で製作されています。美観を決定づけるボディ・トップはシャムガキ(ジリコテ)です。日本ではどちらかというと神社仏閣など歴史的木造建築に用いられ、宮大工などが取り扱う木材です。故に高額かつ貴重です。00年代半ば頃、国内の工房で小規模に流行したのを覚えています。某社長さんが自慢げに語っていましたw。本機もその流れなのだろうと思われます。
ピックアップはダンカン・ベースラインとバルトリーニNTMB で、とてもオーソドックスです。他の作例でもピックアップはダンカンでしたので、お薦めだったのかもしれません。
多少の使用感はありますが、雑な扱いは感じさせません。各部調整箇所は機能します。ネックには厳密に言えば微かにハイ起きの症状がみられ、極端に弦高を下げたいプレイヤーには向きません。一般的なセットアップならば、何の問題もなく演奏可能です。
マルエ・ブランドのハードケース付属。
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