半世紀以上の時を超えて、今なお色褪せないサウンドとルックス!
1961年製極上のDuo Jet が入荷いたしました!
Gretschの歴史においてDuo Jetの仕様が移行する稀少な過渡期にあたります。
良質な材を用いたチェンバード・マホガニー・ボディとFilter'Tronが生み出す、他の何物にも代えがたい「グレッチ・トーン」が堪能いただけます!!
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Duo Jetは1953年に誕生したGretschのフラッグシップ「ソリッドボディ」モデル。
発表当時はシングルカッタウェイで一見するとGibson Les Paulに似たソリッドギターのように見えますが、
呼称と裏腹でフルソリッドではなく内部に空間を設けたチェンバード・マホガニー・ボディを採用しています。この構造がギター本体の豊かな響きを増幅し、ソリッドギターの力強さとフルアコースティックギターの持つ立体的な空気感を両立させています。
各ブランドが音楽シーンの変化に適応するため数多の仕様変更を繰り返してきましたが、Gretschも例に漏れず、徐々にそのモデルの様相は変貌を遂げていきます。
57年には世界発のハムバッカーFilter'Tronを開発、実装が開始され、58年にはマスタートーンセレクター仕様へ。
ハイポジションの演奏性を高めるため各社徐々にダブルカッタウェイ仕様に移行していく中Gretschも61年にダブルカット仕様が採用され始めます。
本機は仕様の過渡期となる1961年の個体となります。
チェンバード・マホガニー・ボディが生み出すエア感とサスティン、高い演奏性、そしてFilter'Tronピックアップがあの唯一無二の“グレッチ・トーン”が、この一本に凝縮されています。
~サウンド特徴~
奥行きがあり包み込まれるような極上のサウンド。
甘さ、絶妙な塩梅で添えられる煌びやかな倍音。
良質な楽器だけが放つムードありありの絶品の音色です。
煌びやかさはありますが耳に刺さるようなニュアンスは無くブライトかつ柔らかな質感。澄み切ったクリーントーンの美しさは言わずもがな。
ドライブさせていくと滲みだしてくるようなジューシーなミドルの成分がリードプレイに大変マッチします。
レスポンス、ダイナミクスレンジの広さも申し分なく弾き手の奏でたいニュアンスを最大限に引き出してくれます。
ハードな歪では焼け焦がすような咆哮のような破壊力抜群のロックトーンを生み出します。
~ざっくり比較~
GibsonのPAFは中音域が太く、粘りのあるサスティンが特徴的な王道のロックトーンですが、Filter'Tronはより高音域がクリアで粒立ちが良いのが特長。Fenderのシングルコイルが持つ鋭い高域やエッジ感をもちつつ、ハムバッカーならではの力強さとノイズレス性を兼ね備えたようなイメージ。まるで鐘が鳴るようなきらびやかで明瞭な高音成分が、チェンバード構造と相まって豊かな倍音と優れた分離感を生み出します。その結果、ゲインを上げても音が潰れない唯一無二のクランチトーンを生み出します
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~コンディション~
【主な仕様】
ボディ:チェンバード・マホガニー・バック / ラミネート・メイプルトップ
ネック:マホガニー
指板:エボニー
スケール:約622mm
指板R:約20インチ(508mm)
ピックアップ:Filter'Tron (US PAF 2892371)
コントロール:マスターVo、各P.UVo、3Way P.U.SW、3Way To.SW
ブリッジ:スペース・コントロール・ブリッジ
テールピース:Gテイルピース
付属品:デラックスハードケース
【プレイコンディション】
セットアップ:.10~.46ゲージ
『12F弦高』
6弦側:1.6mm
1弦側:1.4mm
『ネックシェイプ』
1F付近厚:約20.8mm
12F付近厚:約24.3mm
GIbsonの60sのやや細身のシェイプに近いです。しなやかな曲線を描いており丸く握りやすいシェイプです。
フレットは細身のビンテージタイプ。
ローポジションを中心にフレットの凹みがありますが現状ビビりや音詰まりはありません。
すり合わせをするほどの余幅は無いのでしっかりと引き込みたい方は将来のフレット交換も視野にいれていただけると良いかと存じます。
トラスロッドは現在緩み切った状態です。
ネックのラインは1弦側はほぼストレート6弦側は僅かに波打ちがありますが演奏上支障は出ていません。
【傷等】
半世紀以上の月日が経過しているが塗装はラッカー特有の濡れたような美しい光沢を放っています。
擦り傷、打ち傷、バックル痕多数ございますが、外観を損なうような致命的なダメージはございません。
目立つ傷箇所としましてはネックグリップ、1弦6F付近に大きめの打ち傷(演奏上気になる箇所ではないかと存じます。)
バインディングは1弦側カッタウェイ付近に欠損、がありますがその他大きな欠損は無く同年代の中でも綺麗な部類です。トラスロッドカバー、バックパネルには経年変化により縮み、歪みございます。ヘッドTルーフロゴの「T」部分。横線部分の左側にやや浮きがあります。ピックガード、Gretschロゴ付近、固定ビス周辺にややクラック有り。
【パーツ交換か所・特記事項等】
◆電装系 (コンデンサ)
コンデンサ交換。オリジナルのAerolite .05 MFD から、60年代製と思われる Aerovox .01 MFD の物に交換が施されています。よりトーンの効きが深くなっている印象です。オリジナルパーツは付属いたします。
To/P.U.セレクター、いずれも動作不良ございます。フロント側から「素早く」センターに切り替えようとすると、センターを飛び越えリア側へ切り替わります。(ゆっくり動作させる場合問題ありません。)実戦的にご使用いただく際は交換をおすすめします。
◆テールピース
過去に別のテールピースに換装されていた痕跡があります。テールピースを外すと、恐らく50年代後期の Bigsby B6 への換装時に使用されたと見られるビス穴の形跡があります。現在は、当時のオリジナル仕様に戻す形でGテイルピースが装着されています。換装のため開けられたビス穴はテイルピースユニットで綺麗に隠れているため外側からではわかりません。
◆ブリッジベース
前オーナーにより、ピンブリッジ仕様のブリッジベースが使用された形跡があります(ブリッジベース下にピン穴が確認されます)。
◆エスカッション
ブリッジ側エスカッションに割れ補修跡があります。
◆ハードケース
オリジナルと思われますがややボディ部は隙間が空きます。配送時は緩衝材を詰めてお届けします。
留め金は正常に動作します。年式相応の各部のダメージございます。
◆パーツオリジナル度
上記交換・補修箇所を除き、主要パーツはオリジナルパーツと思われます。
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