贅沢に1Pコリーナボディを採用し、随所に独自性が光るスペックにまとめ上げました。
今回は当店担当発案の基礎スペックに、Kz Guitar Works営業担当者のセンスで細部を仕上げた、まさに合作とも言える1本。多数のKz Guitar Works製品を取り扱い、常に密な連携を取る当店だからこその実現。
オールコリーナにニューギニアローズウッドトップのセミホロウスタイルという既にお腹いっぱいになりそうな独自性ですが、目玉となるのはボディのコリーナは1Pを贅沢に使用していること。
通常では3P材を標準仕様としているKz Guitar Worksですが、今回は贅沢の限りを尽くすスペシャルな1本。
1P材だからこそ余す所のないコリーナの鳴りを存分に楽しめます。
もちろんネックもボディに合わせてコリーナ。
ネック裏、ボディ裏は素材の良さを堪能できるようシンプルなナチュラルにて塗装。
裏面から眺めているだけでも楽しめる1本です。
トップ材はNew Guinea Rosewoodを採用。
ローズウッドと名がつきますが、いわゆるギターでよく使われるローズウッドとは別種。
木材としてはカリンの名称の方がよく使われています。
あまりギターで使われる材ではありませんが、かのブライアン・メイのテックであるグレッグ・フライヤー氏がGeorge Burnsにて採用した木材でもあります。
Red Specialを通じてグレッグ・フライヤー氏とも交流のあるKz Guitar Worksならではの木材チョイスです。
外観はKz Guitar Worksの営業担当者渾身のアレンジ。
まずはDark Ochreのトップカラー。日本語にすれば濃い黄土色でしょうか。
いわゆるアースカラーと言われるような偉大なる大地の雰囲気を醸し出す渋いカラーですね。
ニューギニアローズウッドは個性的な杢目も美しい木材ではありますが、今回はあえてトップ材は潰しのカラーにてチョイス。
ナチュラルな雰囲気が強いトップとバックそれぞれに対し、ボディ外周にはパールのバインディングをあしらうことで人工的な質感が入り、印象をグッと引き締めるとともにそれぞれ別個の世界観を持つ表裏のカラーリングの境界を際立たせています。
ヘッドトップは潰しのブラックを配し、あえてボディカラーに対するマッチングヘッドではなくブラック1Pピックガードに対してのマッチングとなっています。
Kz Guitar Worksではヘッドにメーカーロゴデカール等がなく、代わりにブランドロゴメダルがヘッド先端に配置されるためヘッドトップの余白は大きめ。
あえてここをブラックの潰しとすることで全体の風合いにマッチしつつもささやかな個性を主張します。
ボリュームとトーンのノブもKzにしては珍しいハットノブを採用。
これもやはり無骨なメタルノブ等に比べるとワンポイントのお洒落と言えるでしょう。
一方でPUはメタルカバーを採用。
ピックガード、ヘッドトップとブラックで揃えておきながらあえてここはブラックのプラカバーではなくメタルカバーとすることで外観へのインパクトがグッと強まります。
さて、ここまで外観の話ばかりでしたが、もちろんサウンドもグッド。
比較的ボトムががっしりとした重厚感のあるサウンド。
良質なP90ならではの太さと歯切れの両立もKzオリジナルPUのクオリティがなせるものでしょうか。
ボディは1Pであることも相まってコリーナの鳴りを存分に楽しめます。
トップのニューギニアローズは適度なコンプ感を抱き、セミホロウの空気感をルーズにしすぎない絶妙なバランス。
以下メーカー担当者コメント
今回はTL Tradのセミホロウをベースに、Kzの新たな魅力を引き出せるのではないかと考え、スペックを考案しました。
メタルカバーP-90の無骨さと、独特なアースカラーの風合いが、これまでにない存在感を放っています。
SPEC
Body Top : New Guinea Rosewood
Body Back : Korina 1P
Neck : Korina (Slim Medium)
Fingerboard : Indian Rosewood (12R)
Frets : Jescar FW55090
Nut : Black TUSQ
PU : Kz Classic P-90
Control : 1V, 1T, 3Way Selector
Bridge : Vintage Style TL Short Bridge
Tuner : GOTOH SG381 MG-T
Scale : 635mm
Finish : Urethane
Weight : 3.29kg
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