■ H.Selmer (セルマー)
創業者 ヘンリー（アンリ）・セルマー氏によって、フランス・パリに最初の工房が設立されて以来、
130年以上の歴史を誇る、フランスで最初の管楽器総合メーカー『H.Selmer』。
部品の製造から組み上げまで、全てメイド・イン・フランスにこだわっています。
1954年にはフランスのクラシック界に於けるトップ奏者である『マルセル・ミュール』との共同により、
近代サックスの最高傑作であり、現在の設計機構に於ける礎となる名器『MARK VI』を開発。
サックスの世界にてトップブランドとしても確固たる地位を築き上げる事となります。
アンリより受け継がれた楽器製作への情熱・飽くなき探求心は、今日でも脈々と受け継がれており、
20,000平方メートルもの作業面積を持つフランス・マントの工場では、
熟練の技術と最先端の設計思想による、最高峰の楽器製造が行われています。
■ SA80II Jubilee GL
1885年の創業、1922年のサックス初号機"Model 22"から
1世紀以上に渡って歴史を紡いできました。
その長い歴史の中でも現代H.Selmerとして圧倒的な支持を獲得したのが、
"SA80II Jubilee"シリーズです。
その原型は1981年発表の"Super Action80 (SA80) Series"と言えます。
既存のサックスから現代楽器として相応しい、
快適な吹奏感と操作性、各部機構の安定性を重視した設計が取り入れられていきます。
1980年代はサックスの現代化改修が飛躍的に進歩を遂げた時代であり、
世界各国のブランドが先述の様な操作性と安定性を追求し研究開発が行われていきました。
その中でH.Selmerブランドも既存モデルをベースに、
より安定機構を搭載・再設計・モデルの分岐化をする思考のもと、
1986年に"Super Action 80 SeriesII (SA80II)"を発表しました。
その扱いやすさは、SA80同様にプロ奏者の支持を得ると共に、
1960年代以降に急増した世界各国の趣味/愛好家/学生奏者にも浸透し、
圧倒的なシェアを誇りました。
2010年、H.Selmerブランド創設125周年を記念して、
さらなる現代化改修が施された、
"Super Action 80 SeriesII Jubilee"が発表されました。
既存の奥深く豊かで華やかな響きに丸みを帯びた包容力のある響きが加わると共に、
さらに安定した機構・軽やかな吹奏感が実現しました。
それまでのモデル同様にプロ奏者からの変わらぬ支持に加え、
その吹きやすさと優れた響きが入門者や学生層、その指導者からも好まれ、
現代サックスの覇権を握るモデルとなりました。
その後、Supremeで得た研究成果を駆使した、
後継機種Signatureが2023年に発表され、
2025年8月、日本国内輸入元販売終了の告知によって、
事実上の廃盤モデルとなり、約40年に及ぶ覇権に幕を下ろすこととなりましたが、
その優れた演奏性と響きは、今後も世界中で絶えぬ人気を維持し続けます。
当個体は2011年製、Jubileeへのマイナーチェンジが施された初期の個体となります。
■ 仕様
・調子：E♭
・シリーズ：SuperAction80 SeriiesII Jubilee
・管体素材：イエローブラス
・サム フック/レスト 素材：プラスチック
・キィボタン素材：白蝶貝
・キィ・システム：High F♯、フロントF
・指掛け：可動式
・Low C# 開き止めメカ：有
・仕上：ゴールドラッカー
・製造国：フランス
■ 付属品
・セミハードケース
・(株)黒澤楽器店 保証書
■ 中古コンディション
管体表層の全体に渡って、傷・ラッカー変色/剥がれが散見されており、
使用感の感じる個体です。
管体内部についても使用に伴う状態変化/劣化が見られ、
使用感の感じる個体です。
各部から使用感は見られますが、
サウンド・演奏上の問題はありません。
総合的にみると、
使用感がありながらも今後の現実的な使用にも十分耐えうる
プレイアブルコンディションと言えます。
管体洗浄、全タンポ/軟物交換、各部調整済みの商品です。
※各部の傷や使用感については写真に写り難いため、
詳細をご希望の方は事前にお問合せ下さい。
■ スタッフコメント
経験歴問わずお勧めの1本！
見た目にとらわれない方は是非！
表層状態から使用感は感じられますが、
モデル通りの快適な吹き心地と豊かな響きは健在！！
憧れだったセルマー手に入れるなら是非こちらで！
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