サントス・エルナンデス Santos Hernandez 1926年製 が入荷しました！
サントス・エルナンデス(1874-1943)は、マヌエル・ラミレス(1864-1916)の工房で修業を積みました。マヌエル・ラミレスの工房には、サントス以外にもドミンゴ・エステソ、モデスト・ボレゲーロなど、後に名工と呼ばれることになる腕利きの職人がいましたが、その中でも技量は傑出していたとされています。
巨匠アンドレス・セゴビア(1893-1987)が若い頃にメインギターとして世界中の演奏活動で使用していたマヌエル・ラミレスのギター(1912年製)を実際に製作したのがサントス・エルナンデスと言われています。
この1926年製は、当初はフラメンコギターとして製作されたものです。
ゴルペ板は剥がされており、多くの演奏キズがございます。演奏による塗装ダメージやタッチアップ跡もやや目立ちます。ブリッジ下に弦飛びキズもございます。
ネックやヘッドの裏側にもかなりのキズがございます。
ブリッジは過去に張り直し処置をされたとおうかがいしています。
ペグはGOTOH単式のものに交換されています。
表面板には複数箇所の割れ修理歴がございます。
また、当店に出品される前に、国内のギター製作家の方のところで表面板の割れ修理と全体チェックを処置して頂きましたので、使用における状態に問題はございません。
弦高はかなり低めに調整されており、かなり弾きやすいのではないかと思います。サドル余白もございます。
サントスらしいドスンとした低音はもちろんですが、渋みのある枯れた高音は思いのほか豊かなサステインがあり、その心地よさは格別のサウンドです。
前述のとおりフラメンコギターとして製作されたそうですが、クラシックはもちろんジャンルを問わず今もなお現役で活躍できるギターです。
歴史的銘器を是非手に取ってお確かめ下さい。
年式 Year ： 1926年製
表板 Top : 松 Spruce
横裏板 Side&Back : 中南米ローズウッド CSA Rosewood
弦長 Scale : 650mm
ナット幅 Nut Wide : 50.0mm
弦幅 Strings Wide : 40.5mm
ハードケース付属
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