"Les Paul"に続き、憧れのギブソンエレクトリックとして君臨する王道モデル"ES-335"。"セミアコ"の代名詞としての存在感は言わずもがな、バーサタイルな実用性を伴った完成度から、古今あらゆる場面でプレイヤーたちに愛用され数々の名演を彩ってきたことも絶えない人気の所以です。本器は1997年ナッシュビル工場製"ES-335 Dot" 王道のCherryカラー。2000年代初頭にGibsonでは新しいメンフィス工場が稼働を始め、"ES-335"をはじめとするESモデルやアーチトップモデルの製造の中心はそちらに移行をすることとなりました。しかし本器はメンフィス工場スタート前、70年代より続くナッシュビル工場にて製造された年式。メンフィス製に比べタイトな出音は、音のハリやコシがしっかりとしておりレスポンシブルな反応が圧倒的な魅力。後期メンフィス製のエアー感にあふれた"まさにホロウサウンド"といった印象に比べ、格段に音の芯や抜け感が強くソリッド寄りのサウンドキャラクターと言えます。初期57 Classicによるミッドのふくよかさを持ちながらもコロコロと音が弾けるような挙動は、既に4半世紀が経過した本体の経年とも相まって、説得力のあるギブソントーンを楽しませてくれます。クリーントーンでも音像が太く、存在感のあるミッドレンジが抜群のサスティーンで突き抜けるグッドサウンド。ドライブサウンドでも張りつめた緊張感あふれるブルースフレーズから、分厚い音圧のロックサウンドと、即戦力のポテンシャル。なおメンフィス工場は2019年で稼働を終了し、現在の"ES-335"製造はナッシュビルに戻っているものの、現行モデルはどちらかというとメンフィス寄りのキャラクターの為、"旧ナッシュビル製335"特有のこの魅力は無二の物と言えるでしょう。こちら経年を鑑みると、非常に好印象な外観コンディション。勿論細かなかすり傷、打痕、塗装の軽微なチェッキング、ニッケルハードウェアのくすみ等あるものの、目立って外観を損ねるダメージはなく、丁寧に扱われてきたことが伺える様子。ロッドの調整を含めネックコンディションも良好で、フレットも9割ほどの高さを残してローアクションのセッティングでも良いプレイヤビリティ。うっすらと上品にフィギュアドが伺えるメイプルボディも雰囲気が良く、比較的綺麗な使用感ながらも経年による貫禄が抜群の一本。ぜひお見逃しなく。
Condition:EX++
Body:Lamineted Maple
Neck:Mahogany
Fingerboard:Lamineted Maple
Bridge:ABR-1 Tune-O-Matic
Machine Heads:Grover
Fingerboard Inlay:Dot
Pick up:57 Classic
Nut width:43mm
Scale:628mm
Control:2Vol, 2Tone, 3Way
Weight:3.95kg
Case/ACC:Original Hard Case
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