かつて1930年代にわずか数十本のみ製作された「OM-45」。
その幻の系譜を継ぎながら、現代のクラフトマンシップで蘇ったのが、この2025年製のOM-45です。
スタイル45ならではの豪華なアバロン装飾と、OMサイズ特有の繊細な音色
このギターには、“王者の品格”と“演奏者の繊細さ”が同居しています。
【音色に関するレビュー】
本器の音色は、数ある個体の中でもひときわ神々しさと広がりを備えており、
ヘキサゴンインレイを持つStyle 45にふさわしい品格を感じさせます。
ストロークでは、単に音量で押すのではなく、一音一音がきらめくように粒立ち、
静かな中に輝きを秘めた響きが広がります。その透明感のある煌びやかさは、
繊細な演奏にも見事に応えてくれ、聴く人を一瞬で虜にするほどの魅力を放っています。
フィンガーピッキングでは、まるで聖女の歌声を思わせる清らかな響きが立ち上がり、
時をかけて弾き手自身の色を重ねていきたくなるような奥行きを感じさせます。
これほどまでに音の美しさが強烈な印象を残すギターは稀であり、
奏でた瞬間に空間全体へと澄み渡る音色は、まさに特別な一本と呼ぶにふさわしいでしょう。
このように、単なる「きらびやか」や「透明感」といった言葉に収まりきらない、
音楽的な衝動と深い安らぎが同居した稀有な音色を持っており、
奏者にとって特別な一本となることは間違いありません。
まさに、OM-45という象徴的モデルの哲学を体現したサウンドと言えるでしょう。
【杢目に関して】
本機に使用されているトップ材は、45らしいプレミアムグレードの高い木材が選ばれています。
目が細かく均一に詰まっていることに加え、横方向に走る繊細なラインが現れており、
これは高グレード材にのみ見られる特徴です。
単に目が細かいだけでなく、木材そのものが持つ天然の美的要素が芸術的に調和しており、
見ているだけで“Style 45”の格にふさわしい風格を漂わせています。
まさに「45スタイルのために選ばれたトップ」と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
サイドとバックのローズウッドに関しては。
深みのあるブラウンを基調に、黒いラインが流れるように走り、
クラシカルなローズウッドの魅力を存分に感じさせる外観です。
選定グレードとしては「AAA」以上と見て間違いなく、
インディアン・ローズの中でも極めて整った美しさを誇ります。
派手さを狙った杢ではなく、あえて落ち着いた木目を選ぶことで、
“王道の風格”と“末永く飽きの来ない美”が両立されています。
トップ材は“表情派”:木の自然な美を存分に活かし、芸術的で生命力を感じさせる。
バック材は“格式派”:整った均整美と落ち着きを備え、クラシカルな気品を漂わせる。
結果として、OM-45でありがちな“完璧に整った均質美”だけではなく、
自然美とクラシックな端正さが絶妙にバランスした一本に仕上がっています。
これはMartinが一貫して大切にしてきた哲学
「見た目の派手さや均整よりも、音の表情と木が持つ本質の美を信じる」という選定思想を
まさに体現した個体といえるでしょう。
【Martin OM-45 】〜華麗と伝統の頂に立つ、OMサイズの至宝〜
1930年代、僅か40本しか存在しなかった幻のギター「OM-45」。
それはスタイル45という最高級装飾を纏いながら、
繊細で豊かな音色を生むOMサイズの奇跡的な融合でした。
そして、時は流れて2025年。
Martin社がついに“その夢”を、現代のクラフトマンシップで甦らせたのです。
この【OM-45 Standard (2025)】は、Martinスタンダードシリーズの刷新に伴い
新たに加わったモデルであり、伝統と革新の頂点に立つ存在。
D-45と並ぶ“王冠の宝石(クラウンジュエル)”と位置づけられ、
OMサイズでスタイル45の美を手にできる、極めて稀有なギターです。
トップには厳選されたスプルース単板を、サイド&バックには美しいイーストインディアンローズウッドを採用。
そして、その全体を取り囲むように、アバロンの装飾が優雅にきらめきます。
ボディ全周のパーフリング、ロゼッタ、ヘキサゴンポジションマーク、
ヘッドのインレイに至るまで、一切の妥協なく施された装飾はまさに芸術。
ピックガードの鼈甲模様やゴールドオープンバックチューナーの組み合わせが、
ヴィンテージの面影と現代の精巧さを美しく調和させています。
構造面でも、GEスキャロップドXブレーシング(Golden Era)やダヴテイルジョイント、
そしてPLEKによるフレット調整など、現代最高峰の技術が惜しみなく注ぎ込まれています。
張りのあるロングスケールによる響き、000よりもシャープな輪郭を描く音像、
フィンガースタイルでもピック弾きでも自在に応える応答性は、OMならではのバランスと洗練を誇ります。
そして何より、このギターの真の魅力は、「伝説を日常にできる」という奇跡。
特注でも、限定でもない―。
あの“憧れ”を、今、手にできる時代が来たのです。
国内入荷数は限られ、既に多くの予約・問い合わせが殺到している状況です。
実機をご覧いただける機会も稀少なため、気になる方はぜひお早めにご相談ください。
このOM-45が、あなたの音楽人生における“特別な章”となりますように。
いま、Martinが再び紡ぎ出す“永遠のはじまり”を、ぜひ手にしてください。
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