生産拠点を元のカラマズー工場から、現在のナッシュビル工場へと移転し始めた1970年代、所謂"ノーリン期"の"Les Paul Standard"。1970年代前半に販売がされたのはミニハムバッカー搭載の"Les Paul Deluxe"でしたが、1974~75年頃には本格的にフルサイズハムバッカーが再び採用されるようになり、モデル名も"Les Paul Standard"へと回帰していきます。その後1990年代に登場するCustom Shop製リイシューとも並行して作り続けられてゆくレギュラーラインの"ナッシュビル製Les Paul Stadnard"、その系譜の最初期ともいえる時期です。本器は1978年製"Les Paul Standard"、この時期には少し珍しいGold Top。ラージヘッド、14度の浅いヘッド角、3ピースメイプルネック、メイプルトップに1ピースマホガニーバックのボディ。この年式特有のマテリアルと構造はサウンドにも大きく影響しており、重厚な造りによるタイトで直線的な音の飛び方と安定感のある出力、シンプルな挙動の出音はエフェクトの乗りも良くパワフルなハイゲインサウンドにも抜群の相性です。またこの頃のGibsonではボリューム、トーンのポットに300KΩの抵抗値を採用しており、高音域が少し抑えられることにより独特にハイミッドが強調されたトーンも特徴的。歯切れの良さとGibsonらしい音像の甘さ、Les Paulらしいパワー感とが絶妙にミックスされた特有の魅力。雰囲気溢れる空気感で、クリーン~クランチでの存在感あるカッティングフレーズや、深く歪ませても音の分離感をしっかり残したドライブサウンドなど、非常に魅力的で"使える"サウンドキャラクターを持ちます。こちら全体的に打痕や弾き傷は経年相応にございますが、演奏性を損ねるものはございません。ネック裏、ボディエッジ、ボディサイド等塗装剥がれが見られる部分もありますが、目立った軟化等は無く雰囲気を損ねておりません。リフレット、リナット済みで演奏性も良好。ロッドの調整も問題なくネックも良いコンディションを保っています。"刻印ナンバード"ピックアップ、ポット、コンデンサ等電装系もオリジナルをキープ。年代特有のキャラクターが近年評価の高まりを見せる"ノーリン期"の1本、ぜひご確認ください。オリジナルハードケースが付属。
Condition:EX++
Top:Maple
Back:Mahogany
Neck:3pcs Mahogany
Fingerboard:Rosewood
Bridge:Nashville Type Tune-O-Matic
Machine Heads:Schaller "Original Gibson"
Fingerboard Inlay:Dish
Pick up:PU490 "Engraved Numbered"
Nut width:42㎜
Scale:628.65mm
Control:2Vol, 2Tone, 3Way PU Selector
Weight:4.81kg
Case/ACC:Original Hard Case
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