2005年製と思われる Night Breeze。楽器は今見るととてもシンプルに見えますが、本当に良い材が選ばれており、ブランド黎明期の意気込みを感じさせるものになっています。
特徴として書かざるを得ないのはネックジョイント！本機はセットネックになっています。エレキ・ベースの場合、時代背景などの理由からスルー・ネックこそが至高！最上位モデルの証！といった思い込みがありますが、それこそが特殊事例で、実際にはセットネックこそが本来の弦楽器の製作方法であり、伝統です。この頃の Sugi がセットネックの楽器をよく作っていた事が、弦楽器製作家、杉本 眞 の心意気だったのではないか、という感想を持ちました。
そんな本機ですが、もうあれから20年…楽器的にはヴィンテージと言っても過言ではない年月を経ました。この楽器はどうでしょうか？…かなり良い個体ですよ！めちゃくちゃ鳴るNB です！ちょっと驚きました。
楽器は20年間の使用感があり、メインの画像ではまずまず綺麗ですが、全くの美品ではありません。加えた画像にもある通り、両PU 周辺は、親指でかなり凹んでしまっていますし、ネック裏のローポジションは塗膜が殆ど残っていませんし、バックル・ウェアもかなり激しいです。しかしと言うか、だからと言うか、この楽器は良く鳴ります。弾き手の気持ちが上がる楽器になっていました。
現状ネックは概ねストレートが出ており、通常の弦高であれば、演奏性に問題はありません。が現時点でトラスロッドの余裕はあまりありません。店頭で御試奏いただき、弦高や演奏性等が気にならない方なら、今後も概ね大丈夫だと思います。低弦高を追求するスタイルのプレイヤーには不向きでしょう。
カラフルな社外製バッグ付属
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