アコースティックギターの歴史にその名を刻む、エリック・クラプトン氏。
その氏の名を冠するモデルとして、長年にわたり
高い評価を受け続けているのが「Martin 000-28EC」でございます。
1992年、MTVアンプラグドにて披露されたクラプトン氏のアコースティックパフォーマンスは、
瞬く間に世界中の音楽ファンを魅了し、アコースティックギターの市場に大きな再興の波をもたらしました。
【S/N 2955348 木目レビュー】
◆トップ(スプルース)
トップには、美しく均一な木目が走る高品質なスプルースが使用されています。
全体にわたって木目の密度が均整で、いわゆる「クラプトンモデルらしい端正な顔つき」。
派手すぎず、あくまで上品で、ステージでも録音現場でも“誇りを持って人前に出せる”風格を持っています。
明るすぎず、しっとりと落ち着いたナチュラルカラーは、
年数を重ねた時の色焼けも楽しめる素直な表情。
新品時からここまで均整な木目が出ている個体は、
流通数の多い000-28ECの中でも、決して当たり前の存在ではありません。
◆サイド&バック(ローズウッド)
バック材には、上質なインディアンローズウッドが使用されています。
やや濃い目の色味に、しっかりと走る縦縞のグレインが特徴。
センターのヘリンボーン・バックストリップと相まって、
クラシカルかつ落ち着いた表情を演出しています。
左右の杢目バランスも良好で、安定感あるルックス。
いわゆる“暴れすぎないローズ”で、ステージ映え、写真映え、どちらも狙える安心感があります。
【S/N 2955348 サウンドレビュー】
この個体が持つサウンドキャラクターは、一言でいえば「ウォーム&ブライト」。
ストローク時には、ローズウッドらしい低音のふくよかさがしっかりと支えになりつつ、
その上を軽やかに走るMartin特有のきらびやかな高音が印象的です。
「柔らかさ」と「煌めき」の絶妙なバランス感は、
バンドアンサンブルの中でも埋もれず、ソロでも存在感を発揮してくれるでしょう。
また、フィンガーピッキング時も同様で、一本一本の音に芯があり、
特に中低音域の太さがしっかり耳に残ります。
単音フレーズはもちろん、アルペジオでのコードワークも、
温かみあるトーンで表現してくれます。
個体特有の「やや個性強めな出音バランス」も、
プレイヤー次第で“ニュアンスを活かした表現力”として楽しんでいただけるポイント。
あえて言えば、万人受けする“フラットで平均的な個体”ではなく、
「味のある音を求める方」や「1本ごとの違いに価値を感じる方」にこそおすすめしたい一本です。
【モデル概要】
アコースティックギターの歴史にその名を刻む、エリック・クラプトン氏。
その氏の名を冠するモデルとして、長年にわたり
高い評価を受け続けているのが「Martin 000-28EC」でございます。
1992年、MTVアンプラグドにて披露されたクラプトン氏のアコースティックパフォーマンスは、
瞬く間に世界中の音楽ファンを魅了し、アコースティックギターの市場に大きな再興の波をもたらしました。
当時クラプトン氏が愛用していた1939年製000-42のサウンドと存在感を基に、
1995年には「000-42EC」として限定生産が開始され、
翌1996年には、その血統をより多くのプレイヤーへと届けるべく、
この「000-28EC」がリリースされました。
【主要仕様と設計思想】
000-28ECは、単なる「000-28」の派生機種ではございません。
設計思想、使用木材、ネックシェイプ、すべてにおいてクラプトン氏の
プレイスタイルに寄り添った独自仕様となっております。
◆ ネックシェイプ:Modified Vシェイプ
氏の好みに合わせたやや太めのVネックは、
しっかりとしたグリップ感と、豊かな振動伝達性能を誇ります。
その結果、単音の太さ、コードストローク時の押し出し感ともに格別の鳴りを生み出します。
◆ 材選定グレード
一般的なStyle28とは異なり、Style41クラスに準じた高グレードの木材を採用。
トップにはスプルース、サイド&バックには厳選されたインディアンローズウッドが用いられ、
その木目・響きともに「上質」の一言に尽きます。
◆ 構造面
スキャロップドXブレイシングによるトップのレスポンス向上、
エイジングトナーによる外観の風格、
そしてオープンギアスタイルのペグによるクラシカルな佇まい。
細部にまでクラプトンモデルとしての美学が宿ります。
【音響特性】
000サイズ特有のレスポンスの良さと、ミッドレンジの押し出し感を兼ね備えつつ、
このモデルならではの特徴は、「深みと艶感のある中低域」と、「輪郭の明確な高域」。
ストロークプレイでは、
ふくよかでありながらも適度にタイトなアタック感。
フィンガーピッキングでは、
ひと粒ひと粒の分離感が際立ち、演奏のニュアンスがそのまま音に現れます。
「時間をかけて育てることで、さらに音に丸みとコクが増していく」
まさに“長く寄り添い、育てていくためのギター”といえるでしょう。
【まとめ】
クラプトンモデルという“名の魅力”はもちろんのこと、
純粋なギターとしての完成度、音響バランス、演奏性のすべてにおいて、
000サイズをお探しのお客様に心からおすすめできる一本でございます。
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