【状態】
年式相応の傷や打痕、塗装の剥がれはございますが、年式相応と言えるかと思います。大きなところではネックを一度外して角度をつけなおすネックリセットがされており、その際に併せて指板の14フレット以上の下にシムを敷いて角度調整をする処理が施されています。また、ヘッドの上部に木部が露出する欠けがあり、ネック裏やトップ・サイド・バックの各淵に塗装剥がれが数か所、ブリッジピン穴の溝が弦により摩耗することで広がっています。しかしながら製造から60年経過していることを考慮すると木部割れやの大きな補修歴は無く演奏上大きな問題もないため状態良好と言えます。ネックは概ね真っ直ぐで6弦12フレット上約2.5mm、1弦12フレット上約2.0mm。サドルの残りは6弦下約1.5mm、1弦下約1.0mm。サドルに余裕はありませんがまだトラスロッドは余裕がありますので今後の弦高調整も可能。演奏性としては弾き易い一本です。年代からみて指板、ブリッジはブラジリアンローズウッドが使用されていると思われる希少な一本です。是非この機会にお手に取ってみてください!
【Guild】
1952年にアルフレッド・ドロンジ(Alfred Dronge)によって設立されたGUILDは、当時経営状態の悪化と激化した労働争議で工場を閉鎖した腕利きのエピフォンの職人を参加させてギルドを発足しました。工場の移転やエレクトリックギターブームの到来等ギター業界激動の中にあってライバルブランドMartin・Gibsonとはまた違った魅力を持った煌びやかさと荒っぽさを持ち合わせた迫力のあるサウンドでGuildのアコースティックギターは現在でも多くのアコースティックギタープレイヤーから支持されているブランドです。90年代において周辺機器の進化とステージで演奏するためのエレアコブランドが軒並み台頭してくる中でTaylorに3大ブランドとしての地位は譲る形になってしまいましたが、楽器単体のクオリティや個性にフォーカスをするのであれば確実に他ブランドに勝るとも劣らない素晴らしいギターブランドの一つと言えます。
【F-20NT】
Guild の中でも特に小ぶりなモデル。しかしながら意外な程に大きな響きで鳴ってくれる一本。当時のギルドの人気の理由がワンストロークで理解できる素晴らしい一本です。抜けの良い高音と力強くピッキングすることで生まれる軽快なドライブ感のバランスはこの時代、このモデルでないと感じることが出来ない唯一無二の魅力を持っています。Guildギターの特徴の一つ大きなヘッドデザインとピックガードにロングサドルと独特なブリッジ形状、プレイヤーでないと気付きにくい点では指板が他ブランドと比較しても厚めでネックヒール付近のシェイプが肉厚、滑らかな仕上げになっています。細かな違いではありますがその仕様のどれもが無骨で繊細なサウンドの一助になっていると思われます。ナット幅は細めの約42mm幅に丸いネックシェイプ。握り込みのしやすいネック、ブレーシングはXブレーシングのノンスキャロップド、指板・ブリッジはローズウッド。この個体は1966年製個体、Guildらしさ全開の素晴らしいサウンドを持った個体です。
【仕様】
トップ:スプルース
サイド・バック:マホガニー
指板・ブリッジ:ブラジリアンローズウッド
スケール:約627mm
ナット幅:約42mm
オリジナルハードケース付属
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