Heritage H-535 -Pelham Blue-が入荷いたしました。
こちらのモデル"H-535"は、GibsonのES-335を踏襲して製作されたモデルとなります。
カラマズーに残る旧Gibson工場で、古き良きGibsonサウンドを継承し続ける職人たちによるHeritage Guitars、
実際に1960年代~1980年代のGibsonギターを目の当たりにしてきた職人たちが製作する楽器という事もあり、各パーツや塗装、セットアップは非常にクオリティの高いもの、現在のGibson以上にGibsonともい言えるかもしれません。
伝統的なセミホロウ構造と、ヴィンテージ感も感じさせる落ち着きのあるペルハムブルー、セイモアダンカン製ピックアップ搭載の本機はサウンド・ルックス共に抜群の存在感を放ちます。
ES-335タイプは軽やかで歯切れの良いサウンドを得意としておりますが、本個体は歯切れのよいトレブリー感だけでなくローミッド成分も非常にふくよかであり、バンドの中でも埋もれない存在感のあるサウンドをお楽しみいただけます。
後述いたしますが、Heritageの作るセミアコはそのサウンドバランスを保つための工夫がなされています。
ロカビリーやブルース、ジャズ以外にも多岐に渡るジャンルとの相性が合うということは、一度手にしていただければご納得いただけるはずです。
現代の音楽シーンを追求したい方にとっても強くお勧めが出来ます。
箱物やES-335サウンドをお探しの方は、この機会に是非お試し下さいませ。
以下メーカーや当モデルに関する説明文となります。
"Gibsonの黄金期はいつですか?"
こういった質問に対する大多数の答えは1950年代後半~1970年代前半であると思われます。
誰もが一度は憧れる"バースト"や、ES-335、1968年に発売され今なお愛され続けるMaple TopのLes Paul Customなど、今現在のGibson社の基盤とも言える商品群が製作されたのはまさにこの年台でした。
当時は大量生産を方針としておらず、クオリティー重視の高級ギターを製作するという理念に則って1本1本丁寧に製作されていたが故に、今なお世界中のギタリストから名機として愛され、非常に高額な値段にて取引されております。
そんなギブソン社もギターの需要拡大により、1980年頃に大量生産が可能な工場(現メンフィス工場)に移転する事になりました。
しかし、大量生産を重視する体制に異を唱えたビルダーを中心に主要な熟練の職人達がGibson社から離脱し、歴史あるGibsonの工場であるカラマズー工場を譲り受ける形で継承致しました。
当時Heritage Guitarsを立ち上げた際の主要メンバーがJim Deurloo氏、Marvin Lamb氏、JP Moats氏、Bill Paige氏の4人で、Gibson社の伝統と遺産を継承する事を最大の目的としたブランドとして方向性を定め運営を開始しました。
これがHeritage Guitarsの始まりです。
Gibsonから分離する形で誕生したHeritage Guitarsは、クオリティーの高さや美しい見た目、ブラッシュアップされた演奏性が高く評価され、アメリカ内外のトップミュージシャンにも愛されるブランドとなりました。
日本人が最も知っているであろうギタリストならば、Gary MooreがHeritageのH-150を愛用しており、かつてはシグネイチャーモデルも発売されておりました。
80年代まで受け継がれてきたGibsonのギターの古き良き生産方法を守り、かつてのGibsonサウンドを途絶えさせる事無く現代に継承し続けている、Gibson直系の遺伝子を受け継いだHeritage Guitarsは、今も少数生産にて品質の高いギターを作り続けております。
H-535はただの335レプリカモデルでは無く、Heritage流に当時の時代の潮流や、伝統のシェイプに強い拘りを持つGibson社であるからこそ変更出来なかった"要改良点"をブラッシュアップし再編した、ES-335の完成形ともいえるモデルです。
Gibsonのヘッドと言えば、そのカッコよさは唯一無二である一方、ヘッド角が急すぎて高いテンションがかかってしまい、ヘッドやナットに大きな負荷を与えているという特徴がございますが、Heritage Guitarsではヘッドを小型化し角度もバランスのとれた角度へと調整する事で過度なストレスがかからない様に改善しております。
無駄にストレスがかからないヘッド角を採用した事で、程よいテンション感と楽器の破損リスクを減らす事に成功したのです。
また、ボディーシェイプも少々小ぶりにすることで取り回しの良さを改良している事が分かります。
GibsonのES-335と比較をしましたところ、HeritageのH-535はボディーの長さが約3~5mm短くなっており、ボディー厚はエンドピン横で約40mm (当店に在庫している68年製のGibsonは43mm程)と、薄めになっております。
トップ材の厚さ自体はGibsonのES-335と同じ厚さであった為、純粋にボディー形状の小型化を図った様でございます。
GibsonのES-335とH-535との大きな違いは、ボディーサイドがGibosnがメイプルのラミネート材である事に対してHeritageはMapleの単板である点でしょう。
ボディーサイドが単板になった事で、弦振動に対しての反応が大幅に改善され、箱鳴り感はより優れたものになります。
それゆえにボディー厚を多少薄くする分には問題が生じなかったのでしょう。
この点だけを見てもいかにして良い楽器を作ろうかと試行錯誤したかが明確に分かります。
センターブロックの構造はGibsonと基本的に同じ構造をしており、大きなメイプルのブロックの表と裏目にスプルース材を張りつけております。
アコースティックギターのトップ材に採用される程、振動性に優れた木材である事に加えて、加工が容易な木材なので、アーチ状になったボディートップとバックにピッタリと吸い付く様な精度まで丁寧に微調整をしております。
小さな拘りではあるものの、サウンドやギターの強度を第一優先にしているからこそ細かい点も手を抜かず今なお追求しているのです。
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