ギターは時折、ライフル銃や斧に例えられることがありますが、そうした意味での「戦闘力」をキーワードに製作されているのが プロヴィデンスの ギター/ベースとのこと。
トップ・プロのテクニシャンとして有名な 志村昭三 さんの監修の下、ディバイザーの飛鳥工場で生産されているそうです。本機は現行機と異なり、約10年くらい前のスペックであるようですが、海外パーツの採用比が多く、より贅沢に見えます。ペダルで定評のあるプロヴィデンスのノウハウと、上記の化学反応が楽器の潜在能力をどこまで引き上げるのか、興味深い1本です。
入荷した個体は、あまり良い状態ではありませんでしたので、整えるところから始めました。当初かなり使用感のあるルックスでしたが、磨き上げられ最終的には、やや荒い使われ方があったようですが、それなりに愛情を込めて弾かれてきた個体であった事が解る1本でした。依然として部分的にラフな弾き傷がみられるものの、良いところにまで整いました。ところどころ目立つ傷はあるものの、全体的になかなかの良個体です。
軽量なアッシュ・ボディに、タップ・トーンで選ばれたメイプル・ネック、マッチングを吟味されたメイプル指板。カリヤとの共同揮発によるピックアップと、ノウハウの詰まりまくりの Vitalizer-B プリアンプ。まさに戦闘力高め、です。
整える過程で、楽器がどんどん良くなるのは気持ちの良いものです。志村昭三 さんのセッティングにどの程度迫れているのかは分かりませんが、かなり良い線まで、行けたのでは？と考えています。ピシッとセッティングが決まる度にパフォーマンスの上がる個体をみて、監修者の大切さに気付く訳です。
求めるベースのスペックが、これに近いなら、試してみるべき個体になったと思います。お買い得です。
オリジナル・バッグ付属。
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