1960年代から始まったヤマハのフォークギターの歴史が最盛を極めたのが70年代。
熟練したクラフトマン達により生み出された名器には、現代でも十分に通用するクオリティがあり、むしろ現代では作ることができないほどの魅力を備えています。
当時のヤマハには、FGシリーズとLシリーズの二枚看板があり、ハイクラスなラインナップであったLシリーズは、独特の太く艶やかでハリのあるサウンドを生み出すことで高い人気を誇ります。
L-10は、受注生産となる機種を除けばトップに位置することから、当然のことながら妥協のないスペックが与えられています。トップにえぞ松、サイド&バックにはハカランダを総単板で使用し、今では考えられないような贅沢な仕様となっています。
グラッシーな透明感と艶を感じられる高音域から、十分な太さがありタイトに引き締まった低音域の響きまでバランス良くまとまっており、フォークギターらしい粒立ちの良いコードサウンドが得られます。アメリカ製のギターのような押しの強さや派手さとは異なる、調和と味わいの深さを感じさせるサウンドデザインは、日本のギターならではのキャラクターだと思います。
手頃な価格から楽しめた国産ギターの名品たちも、コンディションの良い個体が見つかりにくくなってきており、価格も上昇傾向にあります。もしお探しの方がおられましたら、手に入るうちにご決断いただいた方が幸せになれると思います。
■諸元
トップ : えぞ松単板
サイド&バック : ハカランダ単板
ネック(指板): アフリカンマホガニー(エボニー)
ブリッジ : エボニー
付属品 : 純正ハードケース(中古)
シリアル : 80xxx 1978年製
■コンディション
【ネック】
ペグ : オリジナル
ナット : オリジナル 幅約44mm
グリップ : 標準的
フレット : 8分山
指板 : 状態良好
トラスロッド : 動きは固いが調整可能
弦長 : 約650mm
【ボディ】
キズ等 : 美品
ブリッジ : 高さ削り加工
サドル : オリジナル 中央付近で約2mm
ピックガード : 交換
塗装 : リフィニッシュ ラッカー塗装艶出し仕上げ
【総評】
トップは木目の整った材が使用され、サイド&バックは派手な板目の木目を楽しむことができます。
オリジナルの塗装は厚く、サイドバックは濃く着色されておりハカランダの木目が不鮮明なので、
ラッカーでリフィニッシュすることで塗膜は薄く仕上がり、着色していない本来の木目を楽しめます。
目立つダメージや修理歴はなく、総じて状態は良好です。
ネックの反りや癖はなく適正な弦高が得られ、細部にまで調整された快適な演奏感をお約束します。
当店の販売するギター類は、商品販売(掲載)前にコンディションチェックと弦高調整をおこなっています。
さらに出荷前にも再点検・調整をして、快適にプレイできる最適な状態でお届けします。
当店が定める標準の弦高設定は、12フレット上で 6弦2.5mm/1弦2.0mmとなります。
送料込み
本州 四国 九州の各都府県への発送は送料込みとなります。
北海道(1,000円)と沖縄県(2,400円)への発送の場合は、一部送料をご負担いただきます。
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当店が手掛けるメンテナンスの一例をホームページで公開しています。
https://www.studio-m-repair.com/
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