635mmスケールが特徴的なフロントP90スタイルのセミホロウ!
かのブライアン・メイが愛用するRed Specialの忠実なレプリカを製作することで著名なKz Guitar Works。
Red Special以外のギターもその高い品質から近年人気は右肩上がりです。
そんな中で、今回はKz Guitar Worksだからこその木材チョイスを活かしたセミホロウを1本。
ボディバック、ネックはKzお得意の良質なマホガニー材にて。マホガニーならではの響きが魅力的です。
ホロウ構造の蓋にあたるボディトップにはニューギニアローズウッドをチョイス。
ローズウッドとは名乗りますが、いわゆる指板等で一般的に使われるローズウッドとは完全に別種。
日本では花梨の木が一番近い種類とかなんとか。
あまりギターで採用される木材ではないですが、ブライアン・メイのテックであるグレッグ・フライヤー氏がGeorge Burnsにて採用した木材でもあります。
Red Specialを通じてグレッグ・フライヤー氏とも交流のあるKz Guitar Worksならではの木材チョイスなわけです。
あまり爽快に鳴るようなタイプの木材ではありませんが、その独特のコンプ感がセミホロウのトップ材としてはベストマッチ。
後述するオリジナルPUとも相まってなかなか絶妙なサウンド。
しっかりとした歯切れの良さはありつつも、マホガニーを感じる密度あるミッド感、そしてホロウらしい空気感に適度に蓋をしたようなコンプ感と極めて絶妙なバランス。
今回はあえてKz TL Tradの標準仕様である2H+トレモロ構造ではなく、いわゆるフロントP90テレキャススタイルに落とし込んでありますが、それゆえに木材構造由来と思われる太さや味の濃さと、PUやブリッジが生み出すF社チックな鋭さのバランスの妙が光ります。
Kz Guitar Worksらしい構造としては、635mmのスケールと3Pのボディ、ディープジョイントの3点留めネックでしょうか。
635mmスケールはG社より長くF社より短い。
どちらとも違う独特の雰囲気ではありますが、一般的に本機の様なTLスタイルであればF社に倣って648mmスケールとすることが大多数でしょうから、ギターのスペックとしては”短い”という表現になるでしょうか。
わずかな差ではありますが、スケールが短いことに起因して若干のルーズさの様なものが生まれる他、日本人の体格には良く馴染むサイズ感です。
あえて行われる3Pのボディはネックジョイントからブリッジまでを一つの木材上に配置することにより、ヘッド先端からボディエンドまで一貫した強固な弦振動を得られます。
Kzにて「RS Joint」と呼称する独特の3点留めネックに加えてフロントPUを通り越すほどのディープジョイントはボディとネックを一塊として鳴らすための強い意志を感じます。
PUはKz Guitar WorksオリジナルからClassic P-90とClassic TL Singleを搭載。
どちらもクラシックの名の通りヴィンテージサウンドへのリスペクトは持ちつつも、トータルではモダンでまとまりの良いサウンドに。
KzオリジナルPUの最大の魅力は洗練された透明感とコードの分離感。
特にフロントに配されたP-90はしっかりとした太さを持ちつつも、透明感は損なわない絶妙な塩梅。
クリーントーンからハイゲインまでそつなくこなします。
ありそうでないスペックの詰め合わせとも言える本機。
Kz Guitar Worksの新しい世界を体感できます。
SPEC
Body Top : New Guinea Rosewood 1P
Body Back : Big-Leaf Mahogany 3P
Neck : Big-Leaf Mahogany (Slim Medium Grip)
Fingerboard : Indian Rosewood (12R)
Frets : Jescar FW55090
Nut : Black TUSQ
PU : Kz Classic P-90, Kz Classic TL Single
Control : 1V, 1T, 3Way-Selector
Bridge : GOTOH BS-TC1S
Tuner : GOTOH SG381 MG-T
Scale : 635mm
Finish : Urethane
Weight : 3.35kg
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