抱えやすさと豊かな鳴りを両立した000-28。ヴィンテージの風格と現代の精度が融合する、
“王道を極めた”至高の一本を中古品で入荷。
【ギターの状態】
トップ焼けあり。バック部分に光に当たると分かるくらいの薄い擦り傷あり。
ネックは正常な状態で、12F上で6弦側 2.6mm 1弦側 2.0mm。
サドルの残り 2-3mm。トラスロッドに余裕は十分にございます。
【音色レビュー】
◆ ストローク
コードが放たれた瞬間、音はまるでしっかりと寝かせられたばかりのワインのように、
若々しさの中にすでに感じられる“輪郭の整った深み”を帯びて広がっていく。
乾いた質感ではなく、少し湿り気を帯びたような響き。
その中で、低音は柔らかく沈み、中音域はほどよい粘りを持って立ち上がる。
新品のギターらしい透明感とフレッシュさは残しつつも、
どこか“落ち着き”を感じさせる音色が印象的だ。
◆ 指弾き
指先が弦に触れた瞬間、音は静かに立ち上がり、
まるで木材そのものが呼吸を始めたかのような自然さで空間を満たしていく。
高音域は、澄み切った鈴の音のように清らかで、
中音域は赤ワインのように滑らかに、
芳醇さの片鱗を感じさせながらじんわりと広がっていく。
その響きは、静けさの中に優しさを湛え、
まるで“日常の中に差し込む午後の柔らかな光”のよう。
聴く者の心に寄り添う、穏やかな存在感を持っている。
◆ 弾き語り
歌声が重なった瞬間、ギターの音はまるで優しい手のひらのように歌を包み込む。
特に中音域は、ふくよかで温かく、
歌の輪郭をほんの少しだけにじませながら、
まるで“音と言葉が一緒に呼吸している”かのような自然な一体感を生む。
高音はきらめきを添える風のように、
低音は静かな地鳴りのように、
全体が見えない糸で結ばれたように、ぴたりと溶け合う。
それはまるで、言葉が生まれるのを待ち続けてきた、静かな相棒のような存在。
【木目レビュー 】
トップ材は、エイジングトナーの焼けを自然に帯びながらも、
まるで“熟れた果実”のような深い飴色に染まっています。
その色合いに寄り添うように、細かく繊細なフレイムが縦に走り、
まるで絹糸を重ねたような柔らかな流れが感じられます。
このトップには“年月を宿す色気”があり、どこかヴィンテージのような哀愁と貫禄が漂っています。
バック材は、ストレートに近いローズウッドの縞模様がまっすぐと走り、
中央のバックストリップと共にクラシカルな風格を演出。
赤みを帯びた濃厚なブラウンは、まるで“ワインセラーで熟成されたマホガニーの古酒”のような存在感。
杢目の強さを誇るというより、“静かに深く呼吸している木”という印象です。
全体の印象として、この個体は“派手さではなく、
心を預けたくなる安心感”を持っています。
いわゆるショーモデル的な美しさではなく、「一生連れ添いたい相棒」のような、じわりと染み込む魅力。
この木目は、飾るためではなく、“弾き続けるために生まれた美しさ”を持っています。
【モデル説明】
000-28がMartinのラインナップに初登場したのはドレッドノート登場の29年前、1902年。
当時は特別モデルとして製作された000-28は当時のメインサイズと言える
0(シングルオー)、00(ダブルオー)サイズよりも一回り大きく
迫力のある響きを持ったボディサイズとして製作。
その後ドレッドノートサイズの登場と共に、
アコースティックギターの大型化と大きな音量を求めるプレイヤーの声に
こたえる形で000-28の生産本数も徐々に増えていきます。
1992年の【アンプラグド アコースティック・クラプトン】
の影響が大きく、一気に人気モデルにまで登りつめました。
くびれが強く抱えやすい、ショートスケールの強すぎない弦のテンション感。
さらに中高音域のクリアな響きを持つ000-28の魅力が多くのギタープレイヤーに
再認識されたことでアメリカ国内だけでなく日本でも人気が高まりました。
近年ではD-28の人気の座を脅かす人気を見せている000-28。
適度な抱えやすさと安定感のある低音、クリアな中音域、深い残響感と併せて、
エイジングトナー、ヘリンボーントリム、オープンギアのクロームペグにより
ヴィンテージスタイルを彷彿とさせる魅力的な外観に仕上がっています。
ナット幅は44.5ミリのModified Low OvalHigh Performance Taperというものを採用。
ローポジションからハイポジションまで幅の変化が少ないネックとなっており、
どのポジションでも安定したフィンガリングを可能にしました。
ブレーシングにはスキャロップド加工を施してあり、初期段階から広がりあるサウンドを体感いただけます。
ギターの仕様に関しましても王道の組み合わせ、
トップ スプルースにサイド&バック ローズウッドのオール単板。
2018年からトップがあめ色に見えるエイジングトナーを着色し、
ピックガードも黒から人気の高かったべっ甲のピックガードに変更をし、ルックス的にも人気が高くなりました。
指板はストライプドエボニー(縞黒檀)はマーブル模様が、一つ一つの個体に個性を感じます。
000-28はフォワードシフテッドになっていない分、スキャロップドブレーシングに大きな音の要因が出ており、
高音がしっかりと際立つような鈴なりのサウンドが際立つような音色となっております。
2018年の仕様からヘリンボーンのボディインレイがついているのは本当にありがたく、
Martinファンの欲しかったルックスにちゃんとなっているのが嬉しいところです。
フィンガーピッキングで演奏する方にとって、000-28は最高の憧れだとは思いますが、
Martin D-28と同様で、所有することは、音だけでなくステータスの一つとなっており、
様々な人の羨望や嫉妬、夢が詰まっている為。ただギターを弾くに留まらず、
購入所有するだけでアコギ弾きとしてのステージを一段階上に上げてもらえるギターです。
この文面が大げさなものではないというのは購入した方ならばわかるでしょう。
百聞は一見に如かずということわざのままで、誰かに借りて弾かせてもらうということではなく、
所有することでその効力を発揮するギターです。
もし分からない事があれば、こちらのお店にお問い合わせください。
いつでもお答えいたします。
ずっと憧れのままだった…ずっと眺めているだけだった…
という方はぜひ勇気を出して一度当店にお問い合わせご検討ください。
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