~百瀬恭夫氏作の希少な一本が美品中古で入荷!~
- 百瀬恭夫(ももせ やすお)-
20歳でギター製作の道に入り、富士弦楽器製造や林ギター製作所を経て、1977年にHeadway Guitarsブランドを立ち上げました。マスタービルダーとして生涯にわたり数多くのギターを手がけ、後進の育成にも尽力。その卓越した技術は「信州の名工」として表彰され、2024年に80歳で逝去されるまで、国産アコースティックギター製作の礎を築いた伝説的な存在でした。
こちら「HD-280 AM Custom #3066」は、2017年に百瀬氏によって製作されたショップオーダー品です。
氏が晩年好んでいたとされている、Martin D-28のプリウォー後期、1941年スタイルをベースにカスタマイズされております。
アディロンダックスプルーストップに、マダガスカルローズウッドサイドバック、ホンジュラスローズウッド1Pネック、エボニー指板の材料構成。
43mm幅のややナローなネックシェイプに1941スタイルのリアシフトスキャロップブレーシング、オーバルノブスタイルのWaverly 1129ペグ、塗装はラッカーにて仕上げられております。定番の40年後期スペックですが、ピックガードにブラックウッド材が使用されており、ショップオーダーのカスタムモデルならではのワンポイントがモダンで洗練されたな印象を与えます。
41年スタイルは重厚で基音の太いトーンが魅力です。広く人気のある30年代スタイルのような野太いロー感と煌びやかな倍音が特徴的なダイナミックな鳴り方はしませんが、キュッと絞られた深みのある音像は、厚みのあるフラットピックでのストロークでも潰れることなく、プレイヤーのダイナミクスレンジをしっかりと表現してくれるギターです。
D-28フリークの中では「41年スタイルが究極のバランスを持ったD-28である」と言われることも...
こちらの個体はそんな41年スタイルの魅力と、百瀬氏の「育てるギター」という理念を味わっていただけることでしょう。
製造から8年ほど経過しておりますが、とても大切に弾かれていたことがわかるコンディションで、まだまだ弾きこんで育てていける余裕を感じます。まだまだ鳴ってくる余剰はありますが、さすがの設計の良さで、軽いタッチでも楽器全体がバイブレーションしていることが良くわかり、弦振動が余計な場所に逃げていかないことがよくわかります。
ヘッドウェイは硬い音と表現されることも多いですが、百瀬氏が製作するギターは硬さの中に柔らかく音楽的なニュアンスがあり、太く、強く、芯のある基音の周りにジュワっとした柔らかく味わいのある倍音成分フワッとまとわりつくようなトーンがあり、本器もその魅力をしっかりと味わうことができる一本となります。
前述の通り、大事に使用されてきたことがわかるコンディションで、ヘッドに弦交換時についたであろう僅かな打痕がある以外は、目立つ傷はほとんどございません。フレットは1,2弦のローポジションに僅かな凹みがありますが、9~10割残といったところで、トラスロッドの余裕もあり、まだまだしっかりとお使いいただけます。
百瀬氏作のギターは、これからどんどん希少になっていくと思われますので、是非この機会にご検討ください。
-SPEC-
Top : Adirondack Spruce
Side&Back : Madagascar Rosewood
Neck : Honduras Mahogany 1P
Fingerboard : Ebony
Bridge : Ebony
Pick Guard : Blackwood
Scale : 645mm
Nut Width : 43mm
Bracing : 1941 Style Rear Shifted X Scalloped
Rod : Adjustable
Finish : Lacquer
Tuner : Waverly 1129 N
純正ハードケース付属
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