スペインの弦楽器制作家であるJoaquin Marco氏の手によって制作されるMarco Guitars & Bass。今回入荷いたしましたのは、独自のデザインが特徴のMarcustico 4です。イタリアのジャズベーシストとして著名なDario Deidda氏の使用によりその存在を知った方も多いのではないでしょうか。生産数も極小で極めて希少なブランドですが、タイミング良く新品を入荷させて頂くこととなりました。
スプルーストップ、ラミネートウォルナットバックを採用したボディには、高圧処理がされたバンブー指板を貼り合わせたチェスナットネックを2点止めのボルトオンにてジョイント。スケールは32インチのショートスケールが採用されているため演奏性が非常に高く、快適に演奏ができるプレイアビリティを持っています。
駒の下にはピエゾピックアップが設置されており、そこからMarcustico専用に開発されたプリアンプを経由してジャックにシグナルが出力されます。ボリュームとトーンのみのシンプルなコントロールながら、必要十分であると感じさせるポテンシャルを持っています。独自のトーンコントロールはフルにすると、ベイビーベースやアコースティックベースのようなピエゾらしいトーンも出力できますが、絞ることでダブルベース、ウッドベースのようなサウンドへ変化いたします。
アンプに繋いで音を鳴らすと、アップライトベースを弾いていると錯覚するほどのスケール感を持ったサウンドに驚くことでしょう。開放弦はショートスケールとは思えないほどの太さを持ち、ウォーキングベースを弾いた際のサステイン、アタックすべての質感がダブルベースに非常に近い印象を持ちます。
トーンコントロールを操作することで非常に多彩なアコースティックサウンドがお楽しみ頂けますが、通常のトーンのように絞った際に出力が下がったような聞こえ方はせず、トーンというよりもローパス・ハイパスで処理をしているような印象で、高音域と低域の質感のコントロールを簡単に行うことが可能となっており、アンプや箱の環境に合わせた調節もしやすいかと存じます。
指板に穴が開いている箇所がありますが、こちらに3mmの六角レンチを差し込んで回すことでネックのアングルが変更可能となっています。通常木製サドルはサドルを削ったり再制作することでしか弦高を変更することはできませんが、Marcusticoはアングルを変更することで、ピエゾのバランスを崩すことなくお好みの弦高へ調整が可能です。
約2.9kgとかなり軽量ですので、身体への負担も少なく、32インチのショートスケールの恩恵でローポジションも非常に体に近い位置へ来ますので、長時間の演奏も無理なく行える楽器です。
サウンド、プレイアビリティ、両方において究極のクオリティを持つエレアコベースと言って差し支えない逸品です。
是非ご体感くださいませ。
Body Top : Spruce
Body Back : Laminated Walnut
Neck : Spanish Chestnut
Fingerboard : high-pressure treated bamboo
Bridge : Original
Pickups : Original Piezoelectric pick-up
Preamp : Original
Contorol : Volume, Filter Control
Scale : 32" (812mm)
Weight : 約2.9kg
Case : Semi Hard Case
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