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現代の詩人、ジョン・メイヤーの音に宿る想いをそのままに――Martin OMJM John Mayer Signature Model
【s/n 2936627の個体について】
トップに広がるイングルマンスプルースは、
どこまでも穏やかで整然とした木目が印象的。
一本一本の線が静かに寄り添い合うように並び、
まるで早朝の湖面にそっと光が差し込んだような、
静謐な美しさを湛えています。
音を受け止め、優しく送り出してくれるこの木目は、
きっと弾き手の心をそっと撫でてくれるはずです。
一方でバック材には、エキゾチックな東インディアン・ローズウッドが使用されています。
クラシカルなストレートグレインというよりは、自然そのままの無垢な表情を持つ一本。
センターを走るヘリンボーンのパーフリングが
きりりと全体を引き締め、見た目のアクセントになっています。
あくまで「品よく、落ち着いた華やかさ」。
ジョン・メイヤーという名の下に生まれた一本にふさわしい、
静かなる気品を備えた個体です。
【s/n 2936627のサウンドについて】
本個体が奏でる音は、まるで朝露をまとった陽の光が、
静かに差し込む窓辺のよう。
イングルマンスプルース特有の柔らかなタッチを受け止めながら、
芯のあるきらめきと明瞭な粒立ちが印象的です。
高音域は特に美しく、2kHz～5kHzにかけてのハーモニクスがしっかりと感じられ、
フィンガーピッキング時の音像は、まさに“言葉を紡ぐようなサウンド”。
輪郭のはっきりしたトーンは、指先に吸い付くようなレスポンスを返してくれます。
サステインは比較的短めで、余韻が長く残るというよりは、
音がスッと空間に消えていくタイプ。
そのためコードの分離感も良く、
ソロギターでもバッキングでも音が団子にならず整理された響きになります。
中低域は主張しすぎず控えめ。
そのぶん、全体のバランスはタイトでクリア。
ボーカルや他楽器との混ざりも美しく、
アンサンブルの中でも音の粒が埋もれずに立ち上がります。
余韻は長すぎず、さっと空気に溶けるような自然さで、
まるで“一音一音が想いを抱いて語りかけてくる”ような感覚を覚えるはず。
「温かくて甘い音」というよりは、
「きらびやかでタイトな音」が欲しい方に向いている一本。
フィンガースタイルとの相性は抜群で、
特にメロディーラインの輪郭を際立たせたいプレイヤーにおすすめです。
丁寧に語り合いたくなる、そんな心優しいOMJMです。
【 OMJM John Mayer Signature Modelについて】
その名を知らぬ人はいない、現代の3大ギタリストのひとり、ジョン・メイヤー。
彼のためにMartinが捧げた初のシグネイチャーモデル“OM-28JM”は、2003年に限定生産され即完売。
その情熱と音へのこだわりが、多くのプレイヤーの心に火を灯し、
その後継として生まれたのが、このOMJMです。
現行のMartinの中でも特に洗練された音の美しさと機能性を備えた一本。
スプルースの中でも繊細かつ軽やかな音を奏でるイングルマン・スプルースをトップ材に採用。
ローズウッドのボディがその透明感に深みを与え、奥行きある響きを生み出します。
スキャロップド・ブレイシングによる立体的な鳴りと、
OMサイズ（25.4インチスケール）ならではの
長いサスティーンが、弦一本一本に詩情を宿します。
ネックにはLow Profileシェイプを採用。
ハイポジションに向かってスマートになっていくそのシルエットは、
指先に吸い付くように手になじみ、ナット幅42.9mm（1 11/16インチ）という絶妙な細さが
コードワークもスムーズに。
指板・ブリッジには美しく緻密なエボニーを使用。
細部に至るまで、シグネイチャーモデルらしいこだわりが光ります。
装飾も特別仕様。
アバロンのロゼッタは華やかすぎず、それでいて気品を漂わせ、
ヘッドにはMartinのシルバーロゴが静かに個性を主張します。
ペグには、Martin刻印入りの特別仕様を採用。手にするたびに、所有者の誇りをくすぐります。
さらに、Fishman Gold Plus Natural Iを標準搭載。
弦の振動を“面”で捉える構造により、
ギター本来の持つダイナミクスと繊細なニュアンスを、
ライブでもレコーディングでも、ナチュラルなまま出力できます。
――このモデルが手に入る今を、ぜひ「あなたの音楽の未来」に刻んでください。
世界を魅了するジョン・メイヤーの響きが、あなたの指先で息づきます。
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