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マーチン”K(Koa)”シリーズは、ハワイアン音楽のブーム下だったアメリカでマーチン初のハワイアンモデルとして1917年から1935年まで製造されました。サイズ5から000まで幅の広いラインナップで世に送り出され、年代によりスタンダードセットのモデルとラップスチールギターの様なハワイアンセットのモデルがありました。”K”シリーズはマーチンの他モデル同様にスタイルごとのラインナップを持ち、本器はその中のスタイル28で”0”サイズの”0-28K”。ハワイアンコアに身を包んだ1923年製のVintage品。オールハワイアンコアウッドボディ、マホガニーネック、エボニー指板、スロテッドヘッド、オリジナルプレートチューナー、ダイアモンドスクエア指板インレイ、スキャロップドXブレイシング、エボニーロッド。この時代特有とも言える軽快な反応性、そしてふくよかでスケール感の大きいサウンド。ボディサイズがワンサイズ大きくなったような感覚を覚える個体です。ハワイアンコア特有の艶やかさを併せ持ち、独特の倍音感に虜になる人が多いことも頷けます。少しタイトな立ち上がりをしつつも、素早い反応と快活なトーンで心地よく演奏が出来るでしょう。ボディトップのセンターシームには過去継ぎ目の剥がれが起きた後が見られますが、裏からパッチが当てられており表もタッチアップが施されるなど丁寧に補修がされております。過去にネックリセットが行われており、指板の下にはシムが挟まれ、ブリッジはリプレイスされた後に上面を削られております。その他6弦ペグつまみが若干色合いの違うアイボロイドつまみに交換されている点や薄い弾きキズ、ボディ表面上の擦れキズや当てキズ等見られますが、100年を経たことを考えると良好な状態を保っていると言えるでしょう。サドルの残りも低いとは言えども未だ調整幅は残されており、実用性も保たれています。一世紀の時を過ごし、人間でいえば紀寿を迎えたギター。世界恐慌と戦争を乗り越え、手入れをされつつ弾ける状態をキープされた１本です。O-18Kよりも製造本数は少なく、およそ5分の1程と中々見かけることの少ないモデル。この機会をお見逃しなく。
汎用のセミハードケースが付属します。
Condition:EX
Top:Solid Hawaiian Koa
Side:Solid Hawaiian Koa
Back:Solid Hawaiian Koa
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Fingerboard Inlay:Diamond&Square
Rosette:Ivoroid&Herringbone
Binding:Black&White
Machine Heads:3-on-plate
Pick Guard:none
Pick up:none
Nut width:47.6mm
Scale:632mm
Case:Semi Hard Case
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