こちらの個体は、2024サウンドメッセに出展していた個体を当社で落札後、そのままRed Houseさんの工房へ持ち帰って頂き"更なるジェフライクなルックスへのレリック仕上げ&パーツ変更"を依頼した個体でございます。
サウンドメッセ会場にご覧頂いた方や、出展品を調べていた方ならば"ジェフっぽい2Hのテレ"がRed Houseブースに展示されていたのはご存じかと思われますが、あの個体を更にブラッシュアップして頂いた形となります。
元々ジェフっぽいと感じさせるルックスであったものの、ピックアップのカラーやレリックぐらいなどは異なる仕様でしたので、ベックテレ同様のルックスに再仕上げをして頂いております。
当個体に搭載されたRed Houseオリジナルのハムバッカーは、PAFモチーフで開発されている為、ビンテージPAFの様な分離感の良さとワイドに広がるふくよかさとが共存したサウンドを発揮します。
Jeffが使用していたテレギブは、59年製のFlying Vから外したP.A.F.をダンカンがリワウンドしたものと伝えられている通りですので、PAFらしいサウンドを求めて製作したRed HouseのPUとの親和性や方向の整合性もピッタリでございます。
ネックシェイプは、Red Houseには珍しいFat Uを採用しております。
しっかりと肉厚感のあるネックシェイプですので、ぐっと握り込んでプレイするにもおすすめですが、なによりも太目のネックから生まれる"ミッド周辺のコシ"や"立体感"が非常にしっかりと出てくれるというサウンド面でのメリットが非常に嬉しいポイントです。
ルックス面もサウンド面も大変おススメな当個体を是非お試し下さいませ。
以下メーカーに関する説明分でございます。
Red Houseというブランドは、Kelly Simonzさんが愛用しているギターブランドという事もありご存じの方も多くいらっしゃるとは思いますが、どういう楽器を得意としていて、どういった特徴を持っているブランドであるかまではハッキリと把握されていない方が多いのではないでしょうか。
まずRed Houseを一言で表現するのならば、"なんでも作れる万能屋"であると私は考えております。
世間一般的に万能という言葉は、その言葉通りの良い意味合いではあるものの、その裏には"特徴が無い"や"根幹となるべき芯が無い"という見られ方をしてしまう事もございます。
あえてマイナスの要素を併せ持つ万能という言葉を選択したのかと言えば、Red Houseはマイナスの要素を一切持たない万能性を体現した、珍しいブランドであるからこそでございます。
Red Houseの万能性を語る上でまず知って頂きたい点は、Red House Guitarsの成り立ちです。
今でこそRed Houseは一つの楽器ブランドとして認知されておりますが、もともとはギターのリペアやギターのOEM生産(他ブランドの楽器を代理で生産する工場)をメインに行っている会社という面が強い会社でした。
OEM生産を行うという事は、他ブランドが生産を委託しても問題が無いと判断をする程の技術力とメーカーとしての信頼性が極めて高い事の現れでもあるのですが、生産をする上での大きなメリットがございます。
それは、"他社のノウハウや技術、アイディアを自らのノウハウへと変換し、沢山の経験を積む機会を得る"という事でもあります。
Red Houseの石橋社長は良い楽器であれば仕事を選り好みしなかった事もあり、ビンテージタイプのトラディショナルな楽器から最新鋭のモダンな楽器まで幅広く生産してきました。
そしてリペア工房としての側面に関しても、今のRed Houseらしさに繋がる要素が大きく詰まっております。
Red Houseは先述の通り、リペア工房としても長年取り組んできたブランドでございます。
通常のリペアも多く取り組んでいたのですが、Red Houseへの依頼で多かった内容というのも、
"現場で使える調整をして欲しい"や、"あともう少し○○な音になれば良いのに……"や、"単体で弾く分には良い音なのに、バンドで合わせる等アンサンブルで使用すると音が埋もれる"等といった、プレイヤーの悩みの種を解消するリペアが多かったとの事です。
Red Houseはこういった、プレイヤーにとっての悩みや現場環境での楽器演奏という、ただの楽器製造メーカーとしては中々経験する事の無い、プレイヤー目線の不満や問題点、要望に触れ続けた稀有なブランドとなりました。
こうして長年積んだOEM生産による多種多様なギターの製作経験が、現在のRed Houseというブランドの特徴に大きく表れているのです。
Red Houseのギターは、基本的にハイエンドならばハイエンドギターとしての特徴が色濃く表れ、ビンテージタイプのギターならば豊かな倍音感等を強く感じる事が出来るギターを創り出します。
国産・海外製問わずハイエンド系が得意なブランドはトラッドなギターもハイエンド系の匂いが残り、ビンテージタイプが得意なブランドはハイエンド系を作らなかったり、ハイエンド系に欲しいサウンドの安定性が損なわれたギターを作ってしまうブランドが多い中、このようにギターの特徴に合わせて最適なサウンドを創り出す事が出来るブランドはかなり希少でございます。
さらにRed Houseは木材にも相当拘っており、ただ材木屋から木材を仕入れるのではなく、社長や職人が実際に材を確認しながら、サウンド特性に優れた材を選定しております。
一枚一枚の材を丁寧にセレクトしているからこそ、Red Houseのギターは値段以上のサウンドを味わう事が出来るのです。
だからこそ、ハイエンド系が欲しい方もビンテージタイプが欲しい方にもRed Houseのギターはお勧めが出来るのです。
为了获得更好的访问体验
请点击右上角按钮
选择“在浏览器中打开”